今週末の4月4日(金)~6日 (日)は、鈴鹿サーキットでF1日本グランプリが開催されます。長らく秋に行われていましたが、2024年シーズンから春へ移行していて、今年も4月の開催です。3月末に日本人ドライバーの角田裕毅選手のレッドブルへの電撃移籍が決まったばかりで、世界的にも注目が集まっています。
三重県鈴鹿サーキット周辺の春と秋の天気や気温の傾向の違いや、最新の天気予報を気象予報士が解説します!
F1日本グランプリとその歴史とは
F1(フォーミュラワン/エフワン)やF1世界選手権といえばモーターレースの最高峰ともいわれ、日本でF1世界選手権が開催されるようになったのは1976年からです。初開催の1976年と翌年の1977年は静岡県の富士スピードウェイで開催されました。1977年に観客を巻き込む事故が起こった影響で1978年から1986年は日本グランプリが開催されず、1987年に舞台を三重県・鈴鹿サーキットに移して復活しました。
その後は2007年と2008年に富士スピードウェイの開催となったり、2020年と2021年はコロナ禍の影響で開催中止となったりもしましたが、おおむね9月下旬から10月頃に鈴鹿でレースが行われ、昨年2024年に初めて春開催となりました。
会場の鈴鹿サーキットはどんな場所?特徴やアクセス方法とは
鈴鹿サーキットは三重県鈴鹿市にある国際サーキットで、全長5,807mという日本最長のレーシングコースを有しています。
近隣には複数の駅がありますが、会場までは少し距離があります。一番近いのが伊勢鉄道伊勢線鈴鹿サーキット稲生駅ですが、歩くと30分弱で、混雑すればさらに時間がかかります。近鉄鈴鹿線平田町駅からは歩いて約40分、近鉄名古屋線白子駅からは1時間少々かかります。白子駅からは路線バスが出ているので比較的アクセスがよいといえます。
車で行く場合は、公式サイトを確認して事前に駐車券を購入しましょう。
鈴鹿の天気は春と秋でどう違う?台風リスクはなくても雨は降る?
ここからは、平年(1991-2020年)の4月の天気傾向や、春の天気や気温で注意すべきポイントを、西北西に約8km離れた三重県・亀山のアメダスからみていきましょう。
・平年の4月の天気の特徴とは
<天気の傾向>
鈴鹿市は、伊勢平野に位置しますが、西側には鈴鹿山脈がそびえます。
亀山の平年の年間降水量は1853.7mmで、最も雨量が多いのは台風時期の9月、次いで梅雨時期の6月となっています。9月は284.1mmで9月から10月上旬は台風の影響を受けやすく、特に大雨に注意が必要な時期です。
4月の月降水量は153.4mmと一年を通してみるとそれほど雨が多い印象ではありませんが、冬の時期より雨量が増えます。これは、春は晴れたり雨が降ったりと周期的に天気が変わり、時には数日に渡って雨が続くこともあるためです。4月の雨で注意したいのは、①爆弾低気圧といって低気圧が急発達して雨風が強まる場合と、②菜種梅雨といって3月下旬から4月上旬頃に日本付近に前線が停滞してぐずついた天気となる場合です。
<気温の傾向>
亀山の平年の最高気温をみると、4月は19.1℃で、下旬になるにつれて気温がグングン上がる時期です。9月は27.7℃、10月は22.3℃となっていて残暑が厳しいことを考えると、4月の方が比較的過ごしやすい気温といえますが、気温が急上昇して25℃を超えることもあります。
また、朝晩はまだひと桁まで気温が下がることがあり、一日の中の寒暖差が大きい時期です。
・昨年2024年の天気はどうだった?
史上初の鈴鹿で春開催となった2024年の期間中は、南海上に前線が停滞しましたが、本州付近は高気圧の圏内となりました。
4月5日(フリー走行1回目および2回目)は、フリー走行2回目で雨のぱらつくタイミングがあって、路面状況はドライからウェットへと変わり、気温も下がりました。翌4月6日 (フリー走行3回目および予選)以降は晴天でドライコンディションとなり、決勝の行われた4月7日は気温もグッと上がりました。
2025年のF1日本グランプリの天気はどうなる?
開催期間中は、はじめは高気圧に覆われますが、決勝の行われる6日(日)は低気圧からのびる前線が通過するため、天気が下り坂へ向かうでしょう。
フリー走行1回目および2回目の行われる4月4日(金)はよく晴れて、気温が上がりそうです。最高気温は17℃、最低気温は6℃ぐらいの予想で、一日の中の寒暖差が大きくなるでしょう。紫外線対策や熱中症対策を万全にしてください。
フリー走行3回目および予選の行われる4月5日(土)は、晴れますが、次第に雲が増えるでしょう。レース中は天気の大きな崩れはないものの、夜は雨がぱらつくかもしれません。帰りの時間が遅くなる方は念のため折り畳みの傘があると安心でしょう。最高気温は17℃、最低気温は4℃ぐらいの予想です。
決勝の行われる4月6日(日)は、雲に覆われて、雨の降るタイミングがあるでしょう。前線の通過するタイミングがまだ不確実ながらも、レース展開に影響の出る可能性があります。観戦には合羽や防水性のある靴をご用意ください。雨でも気温は高く、最高気温は20℃ぐらいまで上がり、最低気温も10℃前後の予想となっています。合羽の中は通気性のよい服装を選び、こまめに水分を補給しましょう。
<参考>
・鈴鹿サーキット 「2025 F1日本グランプリ」
https://www.suzukacircuit.jp/f1/
・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php