4月は天気も気温も変化が目まぐるしく、新生活も始まる忙しい毎日かもしれませんが、気分転換に星空を眺めてみてはいかがでしょうか?
今月のおすすめを3つピックアップしてご紹介します!
4月13日:筆者一押し!一年で最も小さい満月に
13日(日)の午前9時22分に満月となります。実は4月の満月、今年2025年最も小さな満月になるんです。
理由は、地球のまわりを公転する軌道が少し楕円になっているため。地球と月の距離が最も遠くなるとき満月は小さく見え、逆に最も近くなるときに満月は大きく見えます。
今年最大の満月は11月となりますが、今年11月と4月の満月を比べると、面積としては約23%少なく見えます。とはいえ、実際の満月を比較することはできないので、違いに気づくのは難しいかもしれません。雲が少なければ観察してみましょう!
なお、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンの多くの部族は、各月の満月に名前をつけて、季節進行を把握する手掛かりにしていました。4月の満月はピンクムーン(桃色月)で、鮮やかなフロックスという花が咲く頃であることが由来です。フロックスの代表的な花にはシバザクラがあります。
4月22日:4月こと座流星群のピーク!条件は?
あまりメジャーではない流星群ではありますが、4月こと座流星群は22日(火)にピークを迎えます。国内では1945年に1時間あたり約90個の記録があり、突発的に流星群が増加することがあります。
ただ、普段の年では1時間あたり10個程度のため、それほど多くはない流星群です。22日は午後11時頃に、流れ星が多く流れる放射点が空高くにのぼるため、夜が更けてからの観測がおすすめです。
これから大型連休にかけては『みずがめ座η(エータ)流星群』も出現数が多くないものの流星のピークを迎えます。キャンプなど自然豊かな場所に出かける場合は夜空もチェックしてみましょう!
今月の星空情報を参考に、夜空を眺めてみましょう!
【番外編】万博で世界最大クラスの火星の隕石が見られる!?
大阪・関西万博(EXPO2025)の開催がいよいよ4月13日(日)に迫ってきました。
1970年に開催された大阪万博ではアメリカ館で公開されアポロ計画で宇宙飛行士が持って帰ってきた「月の石」が目玉の一つになりました。
今回の大阪・関西万博では、火星の隕石の展示があるんです。日本館で展示される火星の隕石は『火星の石』とも呼ばれ、2000年に南極で観測隊が発見しました。大きさは幅29cm、高さは17.5cmとラグビーボールほどのサイズがあり、重さは12.7kgもあります。火星を由来とする隕石の中では世界最大級です。火星の石の展示のほかサンプルに実際に触れるコーナーも用意されているようです。
また、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の小惑星探査機「はやぶさ」と「はやぶさ2」がそれぞれ持ち帰った小惑星イトカワとリュウグウから採取された砂も展示がされます。
万博開催は半年間となっています。宇宙に直接触れることができる貴重な機会となりますので、この機会にぜひ計画を立ててみてはいかがでしょうか?
<参考・画像引用>
・国立天文台 ほしぞら情報2025年4月「最遠の満月(2025年4月)」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/04-topics02.html
・国立天文台「主な流星群」
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/major-meteor-shower.html#april-lyrids
・大阪・関西万博 公式ホームページ
https://www.expo2025.or.jp/
・Japan pavilion WXPO 2025
https://2025-japan-pavilion.go.jp/news/250114/