【気象予報士が解説】関東から九州は花冷えWEEK!お花見でしたい寒さ対策とは?

先週は初夏の陽気となり、桜開花・満開の便りが本州から続々と届いています。ただ、雨を境に一気に気温は急降下し、土日は冬の寒さが戻ってきています。
この先の寒さの見通しやお花見の防寒を気象予報士が解説していきます。

体にこたえる日々の気温差!この先1週間の見通しは?

東京都心を例にとると一昨日28日(金)に最高気温25.7度を観測し、3月としては観測史上最も多く25度以上の夏日を4回観測しました。
ただ、昨日29日(土)は未明に最高気温が観測され、日中は気温が右肩下がりとなり、一昨日・昨日の午後1時の気温を比較すると20度近く下がり、寒暖の変化が大きくなりました。
この先1週間は、明日31日(月)にかけては全国的に寒気の影響を受け、平年を下回る寒さが続くでしょう。関東から九州は次の週末にかけ平年並みか平年以下の気温が続き、雲が多いと空気がヒンヤリと感じられるでしょう。
先週の初夏の陽気で半袖や七分袖など軽めの服装を急いで用意された方もいるかもしれませんが、今週はコートやジャケットなど防寒グッズが活躍しそうです。また、そろそろ冬用コートをクリーニングに出したいという方ももう少し待つようにしましょう。

桜も続々開花!都心の桜も満開近い

今年2025年の桜開花前線は今月23日(日)に高知・熊本からスタートしましたが、現在、北陸地方を北上中です。また、一昨日28日(金)に熊本と高知、福岡から今年初めて満開の便りが届き、開花地点では桜がどんどんと咲き進んでいます。いよいよお花見シーズン本番となるでしょう。
各地の満開の予想日は、そらくらのこちらのページからご確認ください。

お花見の計画は天気と相談を!寒さ対策を見直して



この先1週間の天気は、西日本を中心に晴れ間の出る日が多いでしょう。関東や東海は低気圧や前線の影響を受け、新年度スタートとなる明後日1日(火)から3日(木)頃まで雨が続きそうです。6日(日)は低気圧が通過し、東・西日本で広く雨が予想されています。風も強まると花散らしの雨となる可能性がありますので、天気と相談しながらお花見の計画を立てましょう。
また、例年以下の寒さが予想されています。お花見の寒さ対策をまとめてみましたので、ぜひお役立てください!
お花見寒さ対策
・重ね着を意識
晴れる日は一日の寒暖差が10度以上になるなど寒暖差の大きい季節です。日中は長袖一枚など軽めの服装でも過ごせても、夜桜のお花見を計画されている方は、特にコートやマフラーなど、調整しやすいアイテムを選ぶと良いでしょう。
・カイロやブランケットを用意
使い捨てのカイロやブランケットでなるべく体温を下げない工夫をしてください。また、レジャーシートに直接座ると地面から体温を奪われますので、折り畳みのイスやクッションなども持っていくと良いでしょう。
・ホット飲料や温かな食べ物を用意
体が芯から冷えないように温かな飲み物や食べ物を準備しましょう。カフェインが多く含まれるコーヒーや緑茶は血管を収縮させ、逆に体を冷やしてしまうことがあります。ココアやルイボスティーなどが用意できればおすすめです。
お花見でお酒を飲みたいという方は、血行を良くし、体を温める効果があるとされる日本酒やワインをご用意すると良いでしょう。