今週は気温変化の大きな1週間となりそうです。
寒暖差によって体にかかる負担が大きくなるため、服装や体調管理について気象予報士が解説していきます。
今週は4月並みの暖かさも雨で予想より気温が上がらない可能性も
先週は上空の寒気の影響を受け、東京都心で今シーズン初めて積雪を観測するなど、冬のような寒さとなりました。ただ、今日9日(日)は全国的に気温傾向が変わり目となるでしょう。
北海道や東北ほど暖かな空気が流れ込みやすく、気温は平年を大きく上回りそうです。多雪地では雪どけが進みますので、春スキーなどを予定されている方は、なだれに十分ご注意ください。
また、12日(水)から13日(木)頃をピークに関東から九州も季節を1か月ほど先取りした暖かさになりそうです。ただ、このタイミングで雨が予想されるため、雨が長く降ると予想ほど気温が上がらない可能性があります。
詳細な週間天気については、こちらをご確認ください!
【気温別】服装選びのポイントは?
この先、春にかけては一日の寒暖差が大きく、日ごとに気温変化も大きくなりやすい時期です。気温と服装の目安を参考に服装などを決めてみましょう。
朝の最低気温が4度以下になって、日中の気温が10度近く離れる場合は、脱ぎ着しやすいアウターなどを選ぶとよさそうです。先週は寒くなりましたが、今週は春服を楽しむことができるでしょう!
この春注意したい体調の変化とは?
寒暖差によって、私たちの体に掛かる負担は大きくなっています。年度末や卒業シーズンで忙しさも重なる方も多いかもしれませんが、以下3つの体調の変化に十分ご注意ください。
・感染性胃腸炎
ノロウイルスなどを原因とする感染性胃腸炎がこの時期としては異例に流行しています。
インフルエンザや新型コロナウイルスの対策としてアルコール消毒が有効ですが、ノロウイルスには効果がないとされています。外出後や食事前は、石けんによる手洗いを徹底し、家族が体調を崩す場合は、塩素系漂白剤を使って消毒するなど、家庭内でも対策を行うようにしてください。
・花粉症
過去10年と比較しても多い傾向のこの春のスギ花粉の飛ぶ量。今週はスギ花粉が全国的にピーク時期に入るとみられ、最大ランクの『極めて多く』飛ぶ日もありそうです。
花粉症の方はマスクやメガネで花粉をガードし、花粉のつきにくいツルツル素材の上着を選ぶなど、花粉を体内に入れない対策を意識しましょう。
また、花粉症ではない方も、洗濯物を取り込むときや、室内に戻るときに、衣服についた花粉を払うなど、室内に花粉を持ち込まないようにしてください。
・春バテ
春バテとは、この時期に疲労感や倦怠感、睡眠不足などの症状が現れることです。
気温や気圧などの変化によって自律神経が乱れることが医学的な研究から分かっています。例えば、1日の中で気温差が10度以上あったり、気圧差が5hPa以上あったりする日が体に負担が大きくなりやすい条件です。
天気予報を見る際に「急速に発達する低気圧」や「気温変化が大きくなる」というキーワードを見聞きした場合は要注意。ストレッチや深呼吸を取り入れる、湯船に浸かる習慣をつける、食事に気を遣うなどの生活習慣を見直すようにしましょう。