【和名＋世界５か国語】3月は何て言う？名前の由来や天気の特徴を気象予報士が解説

明日から月がかわって3月に突入します。
日本で季節が春へと変わり、天気や気温の変化の大きな頃ですが、世界各国の天気はどうなのでしょうか。
世界５か国語の3月の名前の由来とともに、それぞれの特徴的な天気についても気象予報士が解説します。

1 和名では「弥生」
2 韓国語では「삼월」
3 中国語では「三月」
4 タイ語では「มีนาคม」
5 英語では「March」
6 フランス語では「Mars」

和名では「弥生」

旧暦では和風月名という月の和名があり、3月は弥生（読み方：やよい）といいます。名前の由来は諸説ありますが、木草弥生い茂る月（きくさいやおいしげるつき）が語源だといわれています。

日本の３月の天気

日本列島は縦方向に長いため、3月の天気の特徴も地域によって大きく異なります。
北国でかつ日本海側の札幌は、冬型の気圧配置となるとまだ雪が降りますが、晴れることも増え、融雪災害に注意が必要になります。平年の月平均気温は1.1℃で、最低気温は０℃を下回ることが多いものの、下旬になるにつれて気温はどんどん上昇します。
太平洋側の東京は、低気圧と高気圧が交互に通過することで天気は周期変化となります。平年の月平均気温は9.4℃ですが、一日の寒暖差が大きく、過去には昼間は25℃を超えたこともあります。
日本海側ではあるものの南に位置する福岡は、晴れたり曇ったりで、平年の月降水量は103.7mmと、雨も徐々に増えていく時期です。平年の月平均気温は10.8℃で、下旬になるにつれて気温はどんどん上がり、一日の中の寒暖差が大きくなります。

韓国語では「삼월」

韓国語の3月は「삼월（サムォル）」です。「삼（サム）」は数字の3で、「월（ウォル）」が月を表します。

韓国（ソウル）の3月の天気は、一年でも降水量は少ない方で、晴れたり曇ったりします。黄砂が飛来することもあるため注意が必要です。平年の月平均気温は6.1℃で、上旬は氷点下となることがありますが、中旬頃からはほとんどなく、最高気温は20℃前後まで上がることもあります。気温の変化や一日の中の寒暖差が大きい時期です。

中国語では「三月」

中国語では「三月」で、日本の漢字と同じですが、馴染みがないと読み方が難しいかもしれません。北京語では「sānyuè（サンユエ）」、広東語では「saam1yut6（サームユッ）」です。

中国（北京）の3月の天気は、降水量の少ない時期で、晴れる日が多くなります。ただ、黄砂のピーク時期で、視界が著しく悪化することがあります。平年の月平均気温は7.5℃で、中旬頃からは最低気温が０℃を下回ることはほとんどなくなり、最高気温は20℃を超えるようになります。昼間は比較的過ごしやすいものの、一日の中の寒暖差がかなり大きくなります。

タイ語では「มีนาคม」

タイ語の3月は一般的には「มีนาคม（ミーナーコム）」といい、省略して書く場合は「มี.ค.」となります。インド占星術の双魚宮（うお座）が語源となっていて、また31日まである月は最後が「คม（コム）」です。

タイ（バンコク）の3月の天気は、乾季のため降水量はまだ少ないものの、暑季（3月〜5月）に入って、平年の月平均気温は29.8℃です。最高気温は概ね35℃を超え、体温並みや体温超えの暑さとなることもあります。湿度は低くカラッとした暑さではありますが、最低気温も28℃ぐらいで、一日を通して気温が下がりません。

英語では「March」

英語では3月は「March（マーチ）」といい、省略して書く場合は「Mar.」となります。名前の由来は「Mars（マルス）」というローマ神話の軍神です。

英語はイギリスとアメリカがメジャーですが、ここではアメリカ（ニューヨーク）をピックアップして3月の天気をみていきましょう。
アメリカ（ニューヨーク）は一年を通して一定の降水量があるため、3月も月降水量は102.1mmとなっています。上旬は雪が降ることもありますが、中旬以降は概ね雨です。平年の月平均気温は5.9℃で、氷点下となることはほとんどなく、最高気温は20℃ぐらいまで上がることもあります。