冬の寒さが続きますが、スーパーにお買い物に行くと山菜を見かける時期になってきました。このコラムでは山菜の美味しい見分け方やレシピも紹介していきます!
山菜特有の『苦み』には嬉しい効果も!
山などに自生する『山菜』には特有の苦みやえぐみがありますが、食べるとこの時期に嬉しい効果もあるんです。
苦みの正体は『ポリフェノール』で、強い抗酸化作用があり、体のデトックス効果が期待でき、冬の間に体にため込んだ余分な老廃物や脂肪を排出してくれる効果があります。
美味しい山菜の見分け方と下処理を解説
・ふきのとう
「春の使者」とも呼ばれるふきのとう。小さいものほど特有の苦みが少なく、天ぷらで食べる場合は閉じたものがおすすめですが、ふき味噌などにする場合は開いたものも使うことができます。あざやかな緑色のものを選ぶと良いでしょう。
・ふき
ふきのとうは花の部分なのに対し、葉柄の部分が『ふき』です。こちらも鮮やかな緑色で太さが均一なもの、空洞がなく折れにくいものを選ぶのがおすすめです。
下処理は、ゆでる鍋の大きさに合わせてカットし、まな板にふきをのせ、大さじ1杯程度の塩をかけ、転がします。ふきの太さにもよりますが、たっぷりのお湯で3~5分程度ゆでましょう。火が通ったら冷まして、筋を両側からむきます。煮物などに使うことができ、薄口しょうゆなどで仕上げると鮮やかな黄緑色のまま楽しめます。
・ウド
白色の軟白ウドと緑色の山ウドの2種類の品種があります。スーパーでよく見かけるのは軟白ウドで、産毛がびっしりとついていて、白くて太くまっすぐのものを選ぶと良いでしょう。
生でも食べることができる山菜の一つですが、アクがあるため、酢水につける必要があります。茎の部分は皮をむき(ピーラーでもOKです)、酢水に10~15分程度さらしましょう。酢味噌などにつけて食べることができます。また、細切りにした皮や穂先部分は、ニンジンなどと一緒にきんぴら炒めにしても美味しくいただけます。
・タラの芽
「山菜の王様」とも呼ばれる山菜の代表格。山菜のえぐみが苦手な方でも天ぷらなどで食べやすい味となっていて、初心者の方にもおすすめです。3~5cm程度の大きすぎず、小さすぎないものを選びましょう。大きいものはより苦みを感じやすくなります。
下のハカマをとり、天ぷらにするのが定番で、ホクホクとした食感が楽しめます。
・こごみ
他の山菜に比べるとアクが少なく、下処理も比較的簡単なこごみ。緑色が鮮やかでクルクルと巻いているものを選ぶと良いでしょう。
下処理は、切り口が茶色の場合は端っこを切ってやさしく水洗いし、天ぷらなどでいただけます。また、1~2分ほど塩ゆでして、おひたしなどもおすすめです。
【簡単レシピ】山菜おこわ!もち米を使わず炊飯器でできるレシピ
アク抜きや天ぷらが面倒という方必見!山菜おこわのレシピを紹介します。
もち米を使わず、おこわ風のレシピとなります。
山菜ミックス 1袋
お米 2合
切り餅 1個
★調味料
和風の顆粒だし 小さじ1
みりん 大さじ1.5
調理酒 大さじ2
醤油 大さじ1
① お米を洗い30分ほど浸水させる
② お餅は8等分ぐらいに細かく包丁で切る
③ ★の調味料をお米とともに炊飯器の釜に入れて2合のメモリに水を合わせる
④ ②のお餅と水を切った山菜ミックスを上にのせて炊飯!
お茶碗に盛って完成です!お好みで油揚げなどを一緒に炊き込んでも美味しいですよ!
山菜狩りに行く予定がある方はこちらのコラムもおすすめです!春を告げる味の一つ、山菜を食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか?
<参考>
文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」