【和名+世界5か国語】2月は何て言う?名前の由来や天気の特徴を気象予報士が解説

明日から月がかわって2月に突入します。
日本では暦の上では春を迎えるものの、まだ冬真っ只中のこの時期、世界各国の天気はどうなのでしょうか。
世界5か国語の2月の名前の由来とともに、それぞれの特徴的な天気についても気象予報士が解説します。

和名では「如月」

旧暦では和風月名という月の和名があり、2月は如月(読み方:きさらぎ)といいます。名前の由来は諸説ありますが、まだ寒さが厳しく、衣を更に着する=「衣更着(きさらぎ)」になったといわれています。

日本の2月の天気

2月は暦の上では春が始まりますが、季節は冬真っ只中です。日本列島は縦方向に長く、天気の特徴も地域によって大きく異なります。
北国でかつ日本海側の札幌は2月も月の9割程度は雪が降ります。平年の月平均気温は-2.7℃で、2月上旬は寒さのピークとなりますが、下旬になるにつれて徐々に気温は上がります。
太平洋側の東京は晴れることが多いものの、冬型の気圧配置が緩むタイミングで関東沖を低気圧が進んだ場合、雪の降ることがあります。いわゆる南岸低気圧で、東京では2月が最も雪の降りやすい時期です。平年の月平均気温は6.1℃となっています。
日本海側ではあるものの南に位置する福岡は、2月もくもりがちですが、雪はそれほど降りません。平年の月平均気温は7.8℃で、寒暖差や気温の変化が大きく、昼間は20℃前後まで気温が上がることもあります。

韓国語では「이월」

韓国語の2月は「이월(イウォル)」です。「이(イ)」は数字の2で、「월(ウォル)」が月を表します。

韓国の2月の天気

韓国(ソウル)の2月の天気は、1月よりは降水量が増え、雪の降ることもありますが、年間を通してみると雨の少ない時期で、乾燥した晴天の日が多くなります。平年の月平均気温は0.7℃で、まだまだ寒さは厳しく、最低気温は0℃を下回ること日が多くなります。中・下旬は気温がジャンプアップすることもあり、気温変化の大きな時期です。

中国語では「二月」

中国語では「二月」で、日本の漢字と同じですが、馴染みがないと読み方が難しいかもしれません。北京語では「èryuè(アール ユエ)」、広東語では「yi6yut(イー ユッ)」です。

中国の2月の天気

中国(北京)の2月の天気は、1月に引き続き降水量が少ない時期です。1月よりもくもり空の日が増え、また黄砂が始まる頃でもあります。平年の月平均気温は0.6℃で、最低気温は氷点下となることがほとんどです。下旬につれて昼間は気温が上がるため、寒暖差がかなり大きくなります。

タイ語では「กุมภาพันธ์」

タイ語の2月は一般的には「กุมภาพันธ์(クンパーパン)」といい、省略して書く場合は「ก.พ.」となります。インド占星術の宝瓶宮(水瓶座)が語源となっていて、また月の日数が変動する2月は最後が「พันธ์(パン)」です。

タイの2月の天気

タイ(バンコク)の2月の天気は、乾季のため降水量は少なく、平年の月平均気温は28.7℃です。暑季(3月〜5月)と比べると比較的過ごしやすいものの、最高気温は35℃ぐらいまで上がるようになります。

英語では「February」

英語では2月は「February(フェブラリー)」といい、省略して書く場合は「Feb.」となります。名前の由来は「Fabruaria(ファブルアーリア)」というローマ神話に登場する慰霊祭です。

アメリカの2月の天気

英語はイギリスとアメリカがメジャーですが、アメリカ(ニューヨーク)をピックアップして2月の天気をみていきましょう。
アメリカ(ニューヨーク)は一年を通して一定の降水量があるため、2月も月降水量は74.1 mmはありますが、一年では最も少なくなっています。気温はまだ低く、平年の月平均気温は2.2℃です。下旬になるにつれて極端な冷え込みはなくなりますが、まだ寒さの厳しい時期です。

フランス語では「Février」

フランス語の2月は「Février(フェヴリエ)」です。由来は英語と同じです。

フランスの2月の天気

フランス(パリ)の2月の天気は、くもり空が多いものの、徐々に晴れる日も増えていきます。月降水量は約45mmで雨が降ると冷たく感じられます。平年の月平均気温は5.0℃と1月に次いで低く、最低気温は0℃を下回ることがある一方で、中・下旬は気温がジャンプアップすることもあり、気温変化の大きい時期です。

世界5か国語の月の名前の由来や天気の特徴については、こちらのページで紹介していきます。

<参考・引用>
・気象庁 「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
・気象庁 「世界の天候」
https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/index.html