【気象予報士が解説!】日本海側三連休初日も大雪続く 雨に変わり落雪リスク高まる所も

今日10日(金)は強い冬型の気圧配置となっているため、日本海側は大雪や猛吹雪による交通障害に警戒が必要です。三連休初日の明日11日(土)は雪が縮小傾向となりますが、雪の見通しや注意すべきポイントについて気象予報士が解説します。

平年を上回る積雪の所も!10日は広く大雪による交通障害に警戒

積雪の深さ0111

今日10日(金)は、上空に今季最強の寒気が流れ込み、強い冬型の気圧配置となっています。
北海道から九州北部の日本海側を中心に雪が降り、雪の強まっている所があります。
14時現在の積雪の深さは山形県肘折(ひじおり)で199センチ、新潟県魚沼市の守門(すもん)は195センチとなっており、平年を上回る積雪の深さとなっています。
また、海上を中心に陸上でも風が強まり猛吹雪となっている所があります。
今日10日(金)のこのあとも大雪による交通障害や猛吹雪に警戒が必要です。

三連休初日も日本海側交通障害に要注意 中国地方は11日にかけて警報級の大雪のおそれ

天気分布図(1月10日)

日本海側の大雪や猛吹雪は今日10日(金)がピークとなりますが、明日11日(土)の午前中にかけて雪が降りやすく、中国地方では山陰を中心に雪が強まり警報級の大雪となるおそれがあります。三連休初日のお出かけは最新の気象情報や交通情報を確認し、迂回ルートの検討も行うようにしてください。

予想される雪の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
【10日6時から11日6時までの24時間】
北海道地方  40センチ
東北地方   60センチ
関東甲信地方 50センチ
北陸地方   60センチ
東海地方   50センチ
近畿地方   60センチ
中国地方   60センチ
四国地方   15センチ
九州北部地方 10センチ

【11日6時から12日6時までの24時間】
東北地方   20センチ
北陸地方   40センチ
近畿地方   20センチ
中国地方   15センチ

明日は雨に変わり落雪のリスク高まる! 除雪作業時の注意点とは?

大雪
三連休初日の明日11日(土)は北陸や近畿北部では雪から雨に変わり、屋根からの落雪のリスクが高まりそうです。除雪作業をするにあたって注意するポイントをいま一度確認してください。

①安全な装備で行う
安全な装備は屋根からの転落などの事故を未然に防ぎます。
安全帯は、腰全体を支えるハーネス型や体全体を支えるフルハーネス型を使用しましょう。
命綱は、丈夫なものを屋根の上で止まる長さで正しく結んでください。

②はしごは固定する
はしごは転落することがありますので、必ずしっかり固定しましょう。
はしごは、斜めに立てかけず、屋根に対して決められた角度でまっすぐ立ててください。
はしごの登り降りは注意し、はしごから屋根に移動するときは特に注意しましょう。

③作業は二人以上で行う
一人での作業は、事故が発生した際に、発見が遅れる可能性があります。
発見が遅れると重大な事故につながる危険性が高くなります。
複数人で声を掛け合いながら行いましょう。

④足場の確認を行う
屋根の雪止めの位置を確認してから作業を行いましょう。
落屑に巻き込まれないように、屋根の上から降ろすようにしてください。

⑤雪下ろしのときは周りに雪を残す
落下した箇所に積雪があることで被害を軽減することができる場合があります。

⑥屋根から雪が落ちてこないか注意する
屋根から雪が落ちてくる可能性があるため、住宅の周りで除雪する際に軒下では注意が必要です。

⑦除雪道具や安全対策用具の手入れを行う
道具が古くなり、壊れていないか定期的に点検しましょう。

⑧除雪機の雪詰まりはエンジンを切って棒などで取り除く
雪が詰まったときは、必ずエンジンを切ってから行ないましょう。
素手で取り除くのは、非常に危険ですので絶対にやめてください。

⑨携帯電話を身に着ける
事故が発生したときは、動くことができなくなることがあります。
携帯電話を身に着けることで、緊急時でも家族や緊急医療機関などに、すぐに連絡をとることができます。

⑩無理はしない
除雪作業は重労働です。
体調が悪いときには、行わないようにしてください。
作業前には準備運動を行い、こまめに休憩をとりましょう。