【気象予報士が解説】日本海側の大雪はいつまで?関東を含む太平洋側は空気カラカラ状態続く

12月に入って冬型の気圧配置が続き、日本海側は雪や雨が多く降る一方、太平洋側は冬晴れとなり、空気の乾燥した状態が続いています。
週明けにかけては、日本海側で大雪が予想されていて、年末寒波も襲来する見込みです。また、年末を前に気を付けたい太平洋側の乾燥についても気象予報士が対策を解説します!

強い冬型が続き日本海側で予想される雪の量は?


強い冬型の影響で、日本海側では雪が降り続いています。北日本では猛ふぶきとなって、吹きだまりができるおそれもあります。また、北陸から中国地方の山間部では、平年の2倍ぐらいの雪が積もっている所があり、これからさらに積雪が増える可能性があります。明日23日(月)にかけて大雪による交通障害に注意・警戒をしてください。

次の強い寒気は年末?車で外出は雪道の装備必須!


クリスマスの25日(水)頃はいったん冬型の気圧配置がゆるみ、日本海側の天気もおだやかとなりますが、週末には再び強い寒気が南下し、冬の嵐が戻るでしょう。
年末年始頃は強い寒気が流れ込み、日本海側では10年に1度クラスの大雪となる可能性があります。普段雪の少ない地域から車を使って、帰省などで移動される方は、安全第一で計画を立てるようにしてください。スタッドレスタイヤのほかチェーン規制に備えタイヤチェーンを携行し、装着の仕方も事前に確認するようにしましょう。
そらくらの「もしもの防災」では大雪に関する気象予報後をまとめていますので、チェックしてみてください!

太平洋側は空気カラカラ!感染症と火災に注意

冬型の気圧配置
関東を含む太平洋側は乾燥した晴天が続いています。今日22日(日)時点で、東京都心では初雪の発表があった12月19日(木)に0.5mmの降水を観測したほかは12月に降水が観測されていません。この先少なくとも1週間は、冬型の気圧配置が続くため、冬晴れとなるでしょう。空気の乾燥が続く中、感染症と火災に注意が必要です。
① 感染症
インフルエンザの患者数が急増していて、そのほか新型コロナウイルス(COVID-19)や夏から感染が続くマイコプラズマ肺炎などの感染症が流行しています。年末年始は多くの医療機関が休みになり、忘年会や新年会などで人が集まる機会が増える時期ですから、手洗いや室内の換気、マスクなどで咳エチケットをするなど感染症に対する意識を一段と引き上げましょう。
② 火災
火災発生のニュースが多い季節となっています。火災は、たばこの不始末やストーブ、コンロなどが大きな原因となります。ストーブの消し忘れや、調理中の放置、寝たばこをしないなど、意識して火災対策を行いましょう。
また、住宅用の火災報知器には使用期限があり、10年以上使用されていると正常に動作せず、火災に気づかないというケースもあります。年末年始の大掃除のタイミングで、火災報知器の動作確認もしてみましょう!