来週にはクリスマスを控え、この週末以降はお祝いやお出かけを予定されている方も多いのではないでしょうか。クリスマスの時期は寒波が襲来することも多く、ホワイトクリスマスを含む雪や雨の情報、そして寒さについても一層関心が高まります。
気象予報士がこの土日からクリスマス当日にかけての天気と気温の傾向、ホワイトクリスマスや寒さ対策について解説していきます。
週明けにかけて寒波襲来し日本海側は大雪!土曜は関東など太平洋側も雨に
この土日からクリスマス当日にかけての天気のポイントは、以下の3点です!
② 22日(日)~23日(月)頃をピークに気温ダウン
③ イブ~クリスマス当日は北海道~北陸の日本海側で雪
上空には強い寒気が居座っていて、この先も強い寒気が流れ込むでしょう。
21日(土)は、本州を挟むように低気圧が進み、全国的に冷たい雨が降り、東北は平地でも、東・西日本は山地を中心に積雪に注意が必要です。気温は、東北から九州で平年並みかやや高くなるでしょう。
22日(日)は、冬型の気圧配置が強まり、寒気が南下するため、日本海側は広く雪が降り、太平洋側にも雪雲の流れ込む可能性があります。気温がグッと下がり、昼間も10度に届かない所が多そうです。
週明けの23日(月)は、冬型が続き、日本海側は雪が続くでしょう。晴れエリアも気温が上がらず、全国的に真冬並みの寒さとなりそうです。
クリスマスイブの24日(火)は、北海道から北陸の日本海側は雪が残り、近畿北部や山陰も冷たい雨が降りますが、太平洋側は広く晴れるでしょう。夜はこの時期らしく冷え込みそうです。
クリスマス当日の25日(水)は、北海道から北陸の日本海側で雪が残りますが、太平洋側は広く冬晴れとなるでしょう。昼間はやや気温が上がりますが、夜はガクッと下がるため、お出かけは防寒が必須です。
ホワイトクリスマスの定義&2024年はどうなる?
ホワイトクリスマスの定義は、国によって大きく異なります。
イギリスでは、英気象庁(Met Office)が「12月25日に雪が降っていること」と定義していて、雪が積もっていても当日降っていなければホワイトクリスマスとは言いません。
アメリカの場合は、米海洋大気局(NOAA)が「クリスマスの朝7時に1インチ(約2.5㎝)以上の雪が積もっていること」を条件としていて、雪が降っていても積もっていなければ該当しません。
日本では、ホワイトクリスマスの定義は特に決まっていないようです。
イギリス方式の12月25日当日に雪が降っているという条件でみると、今年2024年は北海道や東北の日本海側でホワイトクリスマスとなるでしょう。
クリスマスの外出は寒さ対策が必須!温めるポイントは「3つの首」
この時期は、クリスマスディナーはもちろんですが、街をイルミネーションやクリスマスツリーが彩り、クリスマスマーケットを開催しているスポットもあって、屋外へのお出かけを予定されている方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか。
寒さ対策は万全にしたいものの、ワンピースなどを着ておしゃれをしたい方も多いかもしれません。ダウンコートや厚手のニットでモコモコするのを避けたい方は、手足や首元といった「3つの首」をしっかり温めることと、重ね着をすることがポイントです。
足首、手首、首元といった“首”のつく部位は、太い血管が近くを通っているため、温めることで血流がよくなり、全身がポカポカしやすくなります。
気温は地表面ほど低いため、冷えは足元からやってきます。ブーツなどの下にはタイツや少し厚手の靴下を履いたり、足元用のホッカイロなどを使ったりして、しっかりと温めましょう。手や指先はコートでは補えず、かじかんでしまうと動かしづらくなることもあります。手袋を用意し、可能であれば風を通しにくい革製がおすすめです。首元はマフラーやストールを用意するか、タートルネックなどのトップスがよいでしょう。
また、重ね着は空気の層を作ることで保温効果があるため、着用する枚数が多い方が衣服の中の温度は高くなります。厚手のニットを着たくないという方は、衣類を重ねることで、効果的に防寒をしましょう。
<参考>
・英気象庁(Met Office)Will it be a white Christmas?
https://www.metoffice.gov.uk/weather/learn-about/weather/types-of-weather/snow/white-christmas
・米海洋大気局(NOAA)Are you dreaming of a white Christmas?
https://www.climate.gov/news-features/featured-images/are-you-dreaming-white-christmas