【和名+世界5か国語】1月は何て言う?名前の由来や天気の特徴を気象予報士が解説

明日から月がかわって1月に突入します。
日本では冬の寒さがピークを迎える頃ですが、世界各国の天気はどうなのでしょうか。
世界5か国語の1月の名前の由来とともに、それぞれの特徴的な天気についても気象予報士が解説します。

和名では「睦月」

旧暦では和風月名という月の和名があり、1月は睦月(読み方:むつき)といいます。名前の由来は諸説ありますが、正月に親族一同が集まり、睦び(むつび)の月であることといわれています。

日本の1月の天気
日本列島は縦方向に長いため、1月の天気の特徴も地域によって大きく異なります。
北国でかつ日本海側の札幌は、冬型の気圧配置となると雪が降り、平年の月平均気温は-3.2℃で、真冬日となることが多いのが特徴です。近年では大幅な気温低下はみられなくなったものの、1900年代前半までは-25℃以下まで気温の下がることがありました。
脊梁山脈(せきりょうさんみゃく)の東側に位置し、太平洋側の東京は晴れることが多く、平年の月平均気温は5.4℃となっています。氷点下の冷え込みとなることは少ないものの、数日程度はあります。
日本海側ではあるものの南に位置する福岡は、雪はそれほど降りませんが、くもり空の日が増え、平年の月平均気温は6.9℃です。氷点下となることは少なく、ひと月の間に2~3日程度です。

韓国語では「일월」

韓国語の1月は「일월(イロル)」です。「일(イル)」は数字の1で、「월(ウォル)」が月を表します。また、旧暦の1月は「정월(チョンウォル)」ともいわれます。

韓国の1月の天気

韓国(ソウル)の1月の天気は一年で最も降水量が少なく、気温は一年で最も低くて平年の月平均気温は-1.9℃です。真冬日となることがほとんどで、最低気温は-10℃を下回ることもあります。
雨が少なく気温が低くなる原因は、シベリア高気圧という冷たく乾燥した大陸性の高気圧に覆われるためで、冷たい風が吹きつけて体感的には気温の数字以上に寒く感じられます。

中国語では「一月」

中国語では「一月」で、日本の漢字と同じですが、馴染みがないと読み方が難しいかもしれません。北京語では「yīyuè(イー ユエ)」広東語では「yat1yut6(ヤッ ユッ)」です。

中国の1月の天気

中国(北京)の1月の天気は一年で最も降水量が少なく、気温は一年で最も低くて平年の月平均気温は-2.8℃です。最低気温は-10℃ぐらいまで下がることがほとんどで、まさに極寒です。
雨が少なく気温が低くなる原因は韓国(ソウル)と同じで、シベリア高気圧という冷たく乾燥した大陸性の高気圧に覆われるためです。

タイ語では「มกราคม」

タイ語の1月は一般的には「มกราคม(モッカラーコム)」といい、省略して書く場合は「ม.ค.」となります。インド占星術の磨羯宮(やぎ座)が語源となっていて、また31日まである月は最後が「คม(コム)」です。

タイの1月の天気

タイ(バンコク)の1月の天気は、乾季のため降水量は少なく、平年の月平均気温は27.6℃です。比較的過ごしやすく、観光におすすめの時期です。

英語では「January」

英語では1月は「January(ジャニュアリー)」といい、省略して書く場合は「Jan.」となります。名前の由来は「Janus(ヤヌス)」というローマ神話の出入り口を司る神です。

アメリカの1月の天気

英語はイギリスとアメリカがメジャーですが、ここではアメリカ(ニューヨーク)をピックアップして1月の天気をみていきましょう。
アメリカ(ニューヨーク)は一年を通して一定の降水量があるため、1月も月降水量は82.7mmとなっています。雪や雨の日ばかりではありませんが、低気圧が通過すると大雪となることもあります。気温は一年で最も低く、平年の月平均気温は1.2℃で、氷点下となることもあります。

フランス語では「Janvier」

フランス語の1月は「Janvier(ジァンヴィエ)」です。英語と似ていると思った方は正解で、由来は同じローマ神話の神様からきています。

フランスの1月の天気

フランス(パリ)の1月の天気は、くもり空が多く、月降水量は約45mmで冷たい雨がぱらつくことがあります。気温は一年で最も低く、平年の月平均気温は4.6℃で、最低気温は氷点下となることもあります。

世界5か国語の月の名前の由来や天気の特徴については、こちらのページで紹介していきます。

<参考・引用>
・気象庁 「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
・気象庁 「世界の天候」
https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/index.html