【気象予報士が解説】前線通過で全国的に警報級の大雨や暴風に!警戒が必要な時間帯は?

明日27日(水)の午前中にかけては九州から関東の広い範囲で①短時間にザーッと強まる雨②急激に強くなる風に警戒・注意が必要です。気象予報士が防災上の注意点を解説します。

低気圧が発達しながら通過!急速に風が強まる見込み


今日26日(火)午前中は九州から近畿ではすでに活発な雨雲が掛かっています。午前10時までには、高知県室戸市で1時間48ミリの激しい雨が観測されるなど、11月としては記録的な大雨となっている所もあります。このあと今日午後には活発な雨雲は東海や北陸、そして関東へ移動する見込みです。
また、低気圧が『発達しながら』通過していることもポイントです。前線の通過時には、雨と一緒に急激に風が強まり、横殴りの雨となる可能性があります。最新の雨雲レーダーはこちらからご確認ください。

予想される雨の降る量を解説!いつ警戒が必要?

非常に激しい雨
九州から関東では、前線の通過時に激しい降り方になる所があり、局地的には1時間50ミリ以上の非常に激しい雨が降るでしょう。明日朝までに予想される雨の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
▼関東南部と静岡県120ミリ
▼甲信100ミリ
▼伊豆諸島80ミリ
▼関東北部60ミリ
これまでの大雨によって浸水リスクや河川が増水している場所もあります。短くザーッと降るタイプの雨ではありますが、予想雨量が発表されている東海や関東は夜間の暗い時間帯に大雨リスクが高まるでしょう。アンダーパスや地下街などの低い土地が一気に冠水する可能性がありますので、注意・警戒をしてください。

帰宅や通勤通学時に影響は?時間に余裕を持って行動を


今日夕方の帰宅時間帯は近畿と東海、北陸で激しい雨となる見込みです。強い雨風によって交通機関に影響の出る可能性もありますので、早めの帰宅と『安全第一』を意識しましょう。
関東は暗い時間帯が雨風のピークとなる見込みですので、今日日中に雨どいやベランダなどの落ち葉を掃除したり、飛ばされやすい物を室内に移動したりしてください。関東の活発な雨雲は明日明け方には東の海上に抜ける見込みですが、朝の内は雨の残る可能性もあります。念のためいつもより早めに起きて時間に余裕を持った行動を心掛けましょう。