【満月特集】11月の満月は“ビーバームーン” 明日は木星と近づきしし座流星群もピークに!今日の天気はどうなる?

ビーバームーンの由来や意味とは

「ビーバームーン(Beaver Moon)」とは、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる11月の満月の呼び名です。由来には、11月になると冬に向けて毛皮を作るためにビーバーを捕獲する時期となるからという説と、ビーバーが越冬のために巣をつくり始めるからという説があります。
「フロストムーン(霜月)」などと呼んだりすることもあるようです。

満月を観察できる時間や方角は?

2024年11月16日 月の出・月の入り

2024年のビーバームーンは、11月16日(土)の午前6時29分にちょうど満月となります。日本では朝の時間帯のため、観測は今夜がよいでしょう。
16日(土)の夜は、月の出てくる16時~17時半頃に東の空に満月を見ることができ、日付が変わる前後から未明にかけて天の頂上を通って、朝の通勤や通学の時間帯に西の空に沈んでいきます。晴れていれば、秋の夜長に満月をゆっくりと見ることができそうです。

明日の夜は満月近い月と木星が近づく&しし座流星群も極大に

11月17日の星空

国立天文台より画像引用

明日17日(日)の夜は、月が木星と接近し、満月近い月とのコラボレーションを楽しむことができます。月と木星が最も接近するのは夜の20時頃です。
また、17日(日)の夜には、しし座流星群が極大となります。満月直後で月の条件は悪いものの、1時間に3個ぐらいの流星を見られる可能性があります。詳しくはこちらのコラムで解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

今夜の各地の天気はどうなる?

天体観測1116

高気圧は東の海上へ離れ、西からは低気圧が近づくでしょう。
このため、北海道や東北、北陸は晴れますが、次第に雲が増えて、日付が変わってから翌朝にかけては西から雨が降りそうです。観測は16日(土)の早めの時間帯がおすすめで、気温が低いため、寒さ対策が必須です。
関東や東海は雲が多く、夜遅い時間かほど雨が降りやすいでしょう。雲が厚く、満月の観測は厳しいかもしれません。
西日本は、広い範囲で雨が降りますが、西から回復へ向かうでしょう。遅い時間からは四国や九州で観測のチャンスがありそうです。

毎月の満月の名前とは?

アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、農耕や狩猟の目安とするため、12か月それぞれの月の満月に名前を付けたとされます。
ビーバームーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。

<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

・国立天文台 「ほしぞら情報2024年11月」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/11-topics03.html