【統計史上初】11月に4つの台風が同時存在!日本に影響が出る台風やこの先の天気を気象予報士が解説

新たな台風25号が発生で7年ぶりに台風が4つ同時存在!

今日12日(火)午前3時に、フィリピンの東海上で台風25号が発生しました。
これによって、台風22号・台風23号・台風24号・台風25号と、4つ台風が同時に存在しています。台風が4つ同時に存在するのは7年ぶりで、11月としては1951年からの統計開始以来、初めてとなります。

日本付近へ影響の出る台風はどれ?それぞれの進路を解説

【台風22号】
南よりに進み、今日12日(火)にもベトナムで熱帯低気圧に変わるでしょう。日本付近への影響はなさそうです。
【台風23号】
西よりに進み、15日(金)には南シナ海で熱帯低気圧に変わりそうです。日本付近への影響はなさそうです。
【台風24号】
マリアナ諸島を西よりに進み、14日(木)にはフィリピンの東に達し、15日(金)には強い勢力になるでしょう。その後は西へ進む可能性が高いものの、進路はまだ不確実となっています。最新の情報にご注意ください。
【台風25号】
フィリピンの東の海上を西よりに進み、次第に進路を北西へ変え、15日(金)にはバシー海峡へ進みそうです。16日(土)には沖縄の南の海上に達し、動きが遅くなるでしょう。その後の進路はまだ不確実ながらも、この週末に沖縄へ接近する可能性があり、接近後は進路を東へ変えて、日本の南海上を進むおそれもあります。最新の情報にご注意ください。

南海上に台風が複数ある一方で、この先は中国大陸側の高気圧が勢力を強める予想となっています。17日(日)には低気圧や前線が通過して、その後は西高東低の冬型の気圧配置となり、強い寒気が南下するでしょう。高気圧の勢力が強まれば、台風は本州付近へは接近できません。来週前半にかけては季節が夏から冬へ進むような急変化となりそうです。

11月でも台風対策を!大雨・強風へ備えるポイントとは

もう11月とはいえ、日本の南海上は海水温が高いため、台風は発達するおそれがあります。北側には冷たい空気も流れ込むようになっていて、北上すれば勢力は弱まる可能性が高いものの、沖縄や奄美はこの週末へ向けて備えを進めてください。

非常用持ち出し袋 非常袋2

① 非常用持ち出し袋の用意・確認をする
非常用持ち出し袋はいつでも持ち出せるように用意し、使用期限や賞味期限など中身の確認も定期的に行いましょう。また、自宅の備蓄品を用意しておくことも大切です。古いものから消費して使った分を補充する「ローリングストック法」がおすすめです。

② 雨水ますを掃除する
自宅前の道路の雨水ますに落ち葉やゴミが溜まっていると、雨水が流れ込みづらくなります。定期的に掃除をするとよいでしょう。

③ 土のう・水のうの用意をする
大雨が予想される場合は土のうを設置することで、自宅内へ雨水が流れ込むことを軽減することができます。土のう袋はホームセンターなどで購入することができます。また、若干強度は落ちますが、土砂の代わりに水を入れた水のうであれば、比較的簡単に準備することが可能です。

④ 飛ばされやすいものを片付ける
物干し竿や、木鉢などの飛ばされやすい物や倒れやすい物は室内にしまいましょう。自転車など大きい物で室内にしまうのが難しい場合はしっかりと固定してください。