今日は二十四節気の「立冬」 この時期が見頃の草花や旬の食べ物は?

今日11月7日(木)は、二十四節気の立冬(読み方:りっとう)です。
11月に突入して身の回りでは秋が深まっていますが、暦の上では冬となります。
この時期に見頃を迎える草花や旬の食べ物を紹介していきます!

立冬に見頃を迎えている草花

地域によって多少差はありますが、この時期に見頃を迎える代表的な草花には、サザンカ(山茶花)、ヒイラギ(柊)、イチョウなどがあります。身近な草花の色味の変化から秋の訪れを感じられるようになります。

・サザンカ(山茶花)

サザンカ

サザンカ(山茶花)はツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹です。見た目はツバキ(椿)と似ていますが、開花時期や大きさ、葉の特徴、散り方など、違いがいくつもあります。サザンカは童謡・唱歌の「たきび」の2番の歌詞に登場することでも有名です。
見頃は品種にもよりますが、一般的には10月~12月頃です。
花言葉は、「ひたむきな愛」「理想の恋」「困難に打ち勝つ」などがあります。

・ヒイラギ(柊)

ヒイラギ

ヒイラギ(柊)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木です。木へんに冬という漢字の通り冬の季語で、甘い匂いの花は冬の訪れを感じさせてくれます。11月~12月頃に白い花が咲くのがヒイラギ(柊)で、赤い実がついていてクリスマスの飾りに使われるセイヨウヒイラギ(モチノキ科モチノキ属)とは異なります。
トゲのある葉が魔除けとしても使われたことから、花言葉は「用心深さ」「先見の明」「保護」「歓迎」などがあります。

・イチョウ

イチョウ

イチョウはイチョウ科イチョウ属の落葉高木です。地域によって差がありますが、10月から12月頃にかけて葉を黄色に変え、気象庁ではイチョウの黄葉日や落葉日を観測しています。黄色い種子は銀杏(ギンナン)で、独特のにおいはありますが、秋の味覚の一つです。
花言葉は、「長寿」「鎮魂」「荘厳」です。

立冬に旬を迎えている食べ物

・サツマイモ

サツマイモ

サツマイモは秋から冬にかけて旬を迎える、食事にもおやつにもぴったりな食材です。焼き芋はこの時期の風物詩ともいえるでしょう。品種によって甘さや食感(ホクホク・ねっとりなど)に違いがあり、炊飯器や電子レンジで加熱するだけでおいしく食べることができます。
食物繊維のほかにビタミンやカルシウムなども豊富で、皮にも栄養が多く含まれています。

・里芋(サトイモ)

サトイモ

里芋は栽培の歴史が長く、日本には縄文時代後期から弥生時代初期頃に伝わったともいわれています。名前の由来は、山でとれる“ヤマイモ(山芋)”に対して、里でとれるためという説があります。秋から冬にかけて旬を迎え、ガラクタンとグルコマンナンという食物繊維や、カリウムを多く含み、便秘やむくみの対策などの効果があります。

・生ガキ

生ガキ

牡蠣は種類によって旬が異なり、12月~2月頃の冬は真牡蠣が、6月~8月の夏は岩牡蠣がおいしい時期です。冬に旬を迎える真牡蠣は10月~4月が水揚げの時期で、濃厚でクリーミーな味わいです。
「海のミルク」ともいわれるように栄養満点の食材で、たんぱく質や鉄分、亜鉛など、健康にも美容にもうれしい効果がありますが、食べ過ぎには注意が必要です。

二十四節気や七十二候については、こちらのページでも解説しています。

<参考>
・文部科学省 「日本食品標準成分表(八訂)」