東京地方・近畿地方で木枯らし1号が発表!立冬に冬の訪れ告げる
西高東低の冬型の気圧配置となり、北よりの風が強まったため、今日11月7日に、東京地方(東京23区・多摩地方)と近畿地方で「木枯らし1号」の発表がありました。今日は二十四節気の立冬で、暦の上では冬を迎えますが、気象上も冬の訪れを告げる風が吹き、季節が前進しました。
今日午前10時までの近畿地方の観測結果は、以下の通りです。
大阪で北北東の風 11.6m/s
神戸で北の風 14.2m/s
京都で北の風 8.1m/s
舞鶴で北の風 17.8m/s
彦根で北北西の風 15.7m/s
奈良で北北西の風 9.1m/s
和歌山で北北東の風 15.8m/s
今日午前11時までの東京地方の観測結果は、以下の通りです。
東京で北西の風 13.7m/s
木枯らし1号の発表基準とは?
木枯らし一号は東京地方(東京23区と多摩地方)と近畿地方で発表されます。
東京地方の発表基準は、①10月半ばから11月末までの間に、②西高東低の冬型の気圧配置となり、東京の観測点で、③風向が西北西~北、④最大風速が8m/s以上であることで、すべての条件を満たす必要があります。
近畿地方の発表基準は、①霜降(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)までの間に、②西高東低の冬型の気圧配置となり、大阪・神戸・京都・彦根・舞鶴・和歌山のいずれかの観測点で、③風向が北より、④最大風速が8m/s以上であることで、すべての条件を満たす必要があります。
木枯らしの防災上の注意点は?
木枯らし1号の基準とされる8m/sの風は時速に換算すると約29km/hで、原付バイクとすれ違った時に感じるぐらいの風の強さです。瞬間的にはその1.5倍~2倍、ときには3倍以上の突風の吹く可能性もあり、風に向かって歩くのが困難になったり、転ぶ人が出るほどの強い風となることがあります。
また、西高東低の冬型の気圧配置となると、太平洋側では北よりの風が山を越えて、雨や雪を降らした後に空気が吹き降りるため、からっ風が吹いて空気の乾燥が進みます。湿度が低く、火災のリスクが高まりますので、火気の取り扱いにご注意ください