暑い日が続いたかと思ったら、今日は北風がひんやりと感じられます。
一日の寒暖差や日ごとの気温差が大きくなってきています。このコラムでは気象予報士が目先1週間の気温のポイントや服装の目安の気温を解説します。
19日(土)は都心で真夏日の最晩記録更新！
関東地方をはじめ全国的に気温が目まぐるしく変わっています。
昨日19日(土)は関東で南風が吹き込み、気温が急上昇。東京都心では最高気温が30.1度まで上がり、1875年から150年近く続く観測史上最も遅い記録を更新しました。
昨夜には一転北風に変わり冷たい空気が運ばれる！なぜ？
昨夜には、北寄りの風に変わり、雨とともに冷たい空気が運ばれ始めました。
雨と風向の急変、原因はいずれも低気圧からのびる「寒冷前線」です。
「前線」は異なる性質を持つ空気とのぶつかり合いによって発生します。寒冷前線では、暖かい空気が急激に上空に持ち上げられるため、ザッと強い雨が降りやすくなります。また、寒冷前線の通過前は南風が、通過後は北風が吹きます。前線の種類については、こちらのコラムでも解説しています。
さらに、前線の後ろ側には、シベリア大陸から強い高気圧が張り出し、この秋一番の強い寒気が流れ込んでいます。北海道では、けさにかけて初雪の便りも届きました。
明日も都心は最高気温が20度予想！暑さぶり返す日も！おすすめの服装は？
暑さと寒さが行ったり来たりしていますが、服装の目安となる気温は何度となるでしょうか？
明日21日(月)も都心の最高気温は20度までしか上がらない予想です。朝晩は特に冷えますので、「長袖」＋「ジャケット」などの羽織る物があると安心です。
ただ、今回の寒気の流れ込みは一時的で、日に日に気温は上昇傾向。23日(水)と24日(木)は再び25度以上の夏日が戻るでしょう。日中は半袖シャツなどでも過ごせますが、少しずつ寒暖差が出てきていますので、羽織る物を脱ぎ着し、服装を調整してください。
そらくらでは、天気予報で服装の目安を解説しています。ようやく秋服の出番となってきていますが、天気と気温を味方につけて、風邪などで体調を崩さないようにお気を付けください。
