【満月特集】10月の満月“ハンターズムーン”は2024年で最も大きく見えるスーパームーン!今日の天気はどうなる?

ハンターズムーンの由来や意味とは

「ハンターズムーン(Hunter’s Moon)」とは、日本語にすると“狩猟月”となり、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる10月の満月の呼び名です。10月になると鹿などの野生動物が肥えて、狩猟が盛んになる時期となることが由来です。
「ブラッドムーン(血月)」や「トラベルムーン(移動月)」などと呼んだりすることもあるようです。

2024年で最も大きく見える満月=“スーパームーン”とは

満月の距離のちがい

国立天文台より画像引用

今回のハンターズムーンは、2024年の満月で見かけ上最も大きく見える月=スーパームーンです。反対に、2024年で最も小さく見えた満月=マイクロムーンは2月の満月・スノームーンでした。
このように月の見える大きさが変化する原因は、月と自分との距離にあります。地球の衛星である月は、地球のまわりを公転していますが、公転の軌道は楕円となっています。1公転の間で最も近づく場所を近地点(約357,000km)、最も離れた場所を遠地点(約406,000km)といいます。スーパームーンは、地球から最も近い「近地点」で満月となり、月がいつもより近く、大きく見えます。マイクロムーンは、「遠地点」で満月となり、月がいつもより遠く、小さく見えます。今回のハンターズムーンは、2月スノームーンに比べて、見かけ上の大きさは約14%も大きく見えます。

満月を観察できる時間や方角は?

2024年10月 月の出・月の入り

2024年のハンターズムーンは、10月17日(木)の午前9時51分に近地点を通過し、約10時間半後の夜20時26分にちょうど満月となります。日本では夜の時間帯のため、観測条件はよいでしょう。
17日(木)の夜は、月の出てくる午後16時半~17時半頃には東の空に見ることができ、日付が変わる前後に天の頂上を通って、朝に西の空に沈んでいきます。晴れていれば、秋の夜長に満月をゆっくりと見ることができそうです。

今夜の各地の天気はどうなる?

今夜の天気

湿った空気の影響で、西日本太平洋側や関東、東海は、雲の多い天気となるでしょう。所々で雨が降り、今夜の満月の観測はやや厳しそうです。
西日本日本海側や北陸、東北、北海道は比較的晴れて、満月を長い時間のぞめるでしょう。ただ、北日本は霧がわきやすく、視界はあまりよくない可能性があります。また、夜は気温がぐっと下がり、東北北部や北海道では一桁の予想となっていますので、羽織る物や暖かい飲み物を用意し、寒さ対策をしましょう。
沖縄も雲の切れ間から満月を見るチャンスがありそうです。夜もあまり気温は下がらず、ムシムシしますので、水分補給をしてください。

毎月の満月の名前とは?

アメリカの先住民族ネイティブアメリカンは、農耕や狩猟の目安とするため、12か月それぞれの月の満月に名前を付けたとされます。
ハンタームーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。

 

<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

・国立天文台 「ほしぞら情報2024年10月」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/10-topics03.html