【おでん前線2024】『おでん前線』到来まもなく?気温傾向や理由を気象予報士が解説

朝晩はヒンヤリと感じられる日も増えてきたかと思うと、都心では真夏日が観測されるなど、気温変化の大きな時期になってきています。
来週中頃は、今シーズン初めて本格的な秋の空気が流れ込み、北・東日本を中心にグッと気温が下がるため、『おでんシーズンの到来』といえそうです。
このコラムでは、体がおでんを欲する理由やこの先1週間の気温の見通しを気象予報士が解説します。

この時期におでんが恋しくなる理由とは?

おでんが食べたくなる理由は①体を温めることができるうえ②比較的低カロリーという2点が挙げられます。
人の体は夏の間、産熱(体内で作り出される熱)を抑えるため基礎代謝が低くなり、さっぱりとした低カロリーのものを欲します。
一方、冬に向けて産熱を必要とするため基礎代謝が高まり、こってりとした高カロリーの食べ物や飲み物を欲するようになります。
記録的な暑さとなった今年2024年9月ですが、一時期の暑さと比べると気温が下がり、カロリーは比較的低めでも、体を温められるメニューの代表格『おでん』を欲するようになるのです。

この先1週間の気温の見通しを解説


都心の気温にクローズアップすると、今日は都心で最高気温30.4度まで上がるなど、10月には珍しい真夏日となりました。
ただ、明日5日(土)は雨で気温がほとんど横ばい。最高気温は22度ですが、日中にかけて右肩下がりとなるでしょう。その先も週明け7日(月)は30度近くまで上がりますが、ジグザグ気温が続き、来週半ばは本格的な秋の空気が流れ込み、日中でも20度前後にとどまるでしょう。
全国的には前線が南下するタイミングで北風が吹くと、グッと気温が下がって、おでんを食べたくなる日も出てきそうです。

寒さスイッチはどこでONに?

寒さスイッチ
全国的に秋の進みが遅れていますが、北海道から北陸、東海ではスイッチが「中」となっていて、秋らしさもようやく感じられる1週間となりそうです。一方、西日本は夏のような空気が居座り、この先1週間は暑い日も多く、おでんを食べたくなるような日はもう少し先になりそうです。
※寒さスイッチとは
体感的な寒さを表すライフビジネスウェザー独自の指標です。気温だけではなく、風の強さや湿度、気温差によって、体に「寒さがしみる」度合いを表しています。

【週間】おでん日和到来のエリアは?

おでん前線
では、週間のおでん予報を見てみましょう!
上空の寒気の影響を受けるため、札幌では8日(火)以降は、絶好のおでん日和になりそうです。東京は明日5日(土)に比較的おでんが食べたくなるようなヒンヤリ感が予想されていて、仙台・東京は週明け以降まずまずのおでん日和が続くでしょう。
東海や西日本はまだ暑さが続くため、おでんを食べたくなるのはもう少し先になりますが、来週末は天気次第で、おでんが食べたくなるような涼しさになるかもしれません!

<おいしさ度合の説明>
しみしみでん♪:すっかりしみしみのおでんに心も和みます(体感気温10℃以下)
最高でん♪:あつあつの「おでん最高!」と思う頃(体感気温15℃以下)
おいしいでん♪:しっかり煮込まれたおでんは「ほくほく」♪(体感気温20℃以下)
ぐつぐつでん♪:おでんはぐつぐつ煮込み途中。早く食べたい!

※「おでん前線」は、株式会社紀文食品の登録商標です。