【2024年】十五夜のお月見日和or雲が多いエリアはどこ?食べ物やお供え方法って?

今夜の天気は?お月見日和なのはどこ?

今日17日(火)の夜から明日18日(水)明け方にかけては、東北南部付近に秋雨前線が停滞するでしょう。
このため、東北から九州北部は雲が多く、山沿いを中心に所々で雨や雷雨となりそうです。お月見日和とはなりませんが、雲の切れ間から観測のチャンスはあるでしょう。
沖縄は台風14号の影響で次第に雨が降り、今夜のお月見は厳しそうです。この台風は前回の13号と同じようなコースを進む予想となっていて、18日(水)から19日(木)頃にかけて接近の可能性がありますので、早めに備えや避難をしてください。
今年2024年にお月見日和となりそうなのは、北海道と九州南部です。比較的長い時間お月見を楽しめるでしょう。秋雨前線の北側にあたる北海道は内陸部で15度前後まで気温が下がりますので、軽く羽織る物をご用意ください。一方、前線南側に位置する九州南部は夜も気温が下がらず、25度ぐらいで推移しますので、熱中症にならないように水分補給を意識しましょう。

中秋の名月・東京の夜空

なお、今年2024年は中秋の名月の近くに土星を見ることができます。満月の明るさで見えづらいものの、土星は1週間ほど前の9月8日(日)に“衝(しょう)”となって絶好の観察の機会を迎えています。衝の頃の土星は、晴れていれば一晩中みることができます。

2024年は中秋の名月・十五夜=満月ではない?

“中秋(ちゅうしゅう)”とは、旧暦の8月15日を表す言葉で、“名月(めいげつ)”だけでも旧暦8月15日の月(=中秋の名月・十五夜)や、旧暦9月13日の月(=十三夜)を指します。十五夜は、旧暦の毎月15日の満月のことですが、旧暦の8月の月は1年で最も美しく見えることから、旧暦8月15日の中秋の名月の夜を表すことが一般的です。

中秋の名月・満月

中秋の名月は、太陰太陽暦(旧暦)で決まるため、必ずしも満月にはならず、1~2日ずれることがあります。これは、月の公転軌道は楕円形で、新月から満月までの周期は13.9~15.6日と変化があるためです。2023年は中秋の名月と満月が同じ日でしたが、2024年は1日ずれて翌日が満月です。次に中秋の名月と満月が同じ日になるのは2030年です。

十五夜の食べ物やお供え方法は?

お月見団子

十五夜に食べるものといえば“月見団子”です!また、里芋などもイモ類や秋に収穫された農作物を食べる地域もあります。
月見団子は、関東では丸餅ですが、関西では細長い楕円形の団子に餡を巻いたものが多くみられます。また、静岡県では“へそもち”と呼ばれる丸い団子の中央をへこませたものを食べる地域があったり、沖縄では“フチャギ(吹上餅)”といって餅に塩味の小豆を潰さずにまぶしたものを食べたりと、地域によって違いがあります。
お供えの方法は、①お団子の数、②お団子の盛り付け方、③飾る場所がポイントです。
お団子の数は十五夜にちなんで15個とするのが定番ですが、簡略化して5個にする場合もあります。お団子の盛り付け方は、三方(さんぽう)という器に奉書紙を敷き、15個の場合は下の段が3×3=9個、真ん中の段は2×2=4個、上の段には1×2=2個を盛り付けましょう。三方はないご家庭がほとんどかと思いますので、お皿やお盆を代用して問題ありません。飾る場所は、窓辺などの月の見えるところや床の間にお供えしましょう。月から見て左側にススキや農作物などの植物、右側に月見団子を並べてください。

秋のお月見といえば十五夜と十三夜!晴れやすいのはどっち?

十五夜の時期は、台風や秋雨前線の影響で天気が崩れることも多く、「中秋の名月、十年に九年は見えず」という言葉があります。一方、十三夜の時期は、高気圧に覆われて秋晴れとなることが多く、「十三夜に曇りなし」といわれます。これらは昔の経験則に基づく言葉ですが、実際はどうなのでしょうか。ここからは、過去10年の東京・大阪・福岡における十五夜と十三夜の天気でみていきましょう。

十五夜と十三夜の天気

上記をみると、どちらも比較的晴れていて、各都市とも雨は10年のうちで1~2度のみです。晴れの割合は十五夜の方がやや多く、十三夜はやや雲が目立っています。昔と今では傾向は変わっているのかもしれません。
なお、十五夜と十三夜の2つの名月を併せて、「二夜の月(ふたよのつき)」といい、どちらか一方のお月見しかしないことを片月見(もしくは片見月)と呼んで、縁起が悪いとされます。今年2024年の十三夜は、10月15日(火)ですが、二夜の月を見られるのか気になります。

9月の満月の別名・ハーベストムーンの由来や意味とは?

「ハーベストムーン(Harvest Moon)」とは、日本語にすると“収穫月”となり、アメリカの先住民族ネイティブアメリカンによる9月の満月の呼び名です。北米では、9月は農作物の収穫時期で、日没後も月明かりで収穫作業を行っていたことが由来とされます。
ハーベストムーン以外の満月については、こちらのページで紹介しています。

 

<参考・引用>
・国立天文台 「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/

・国立天文台 「ほしぞら情報2024年9月」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2024/09.html