【ライジングサン】今年は台風や暑さはどうなる?過去~2024年最新の天気傾向を徹底解説

今週末の8月16日(金)・17日(土)は、北海道石狩市で日本4大フェスの1つ、「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2024 in EZO(ライジングサンロックフェスティバル)」が開催されます。大自然の中で行われるオールナイトの野外音楽フェスティバルで、ライジングサン=日の出が見られるのかも気になります。
過去の天気をもとに傾向を知り、2024年のフェス当日の天気や気温について確認していきましょう!

ライジングサンロックフェスティバルとは

ライジングサンロックフェスティバル(略称:RSR)は、1999年から北海道の石狩湾新港で行われている、日本を代表する野外フェスティバルで、今年2023年で23回目を迎えます。(※2020年・2021年はコロナの影響で開催中止)
2001年以降は、金曜日・土曜日の2日開催となり、1日目の金曜日は深夜までですが、2日目の土曜日はライジングサンの名前の通りオールナイトで音楽が鳴り響き、日曜日の日の出を迎えるまでイベントが行われます。キャンプをしながら北海道の雄大な自然と音楽に包まれて夜を明かす、他ではなかなか経験できない唯一無二のフェスです。

会場の石狩湾新港はどんな場所?特徴やアクセス方法とは

新港は、日本海に面していて、晴れていれば海から美しい日の出を見ることができます。札幌の北側に位置していて、会場周辺にホテルはほぼなく、キャンプ泊をする方が多いのではないでしょうか。
会場はアクセス方法が限られ、車やバイク、自転車でない場合は、札幌駅などから出発するアクセスバスやシャトルバス(いずれも有料)、オフィシャルツアーなどがあります。最寄りの地下鉄麻生駅から会場までは10km前後ありますので、歩くのは厳しめです。
なお、自転車・バイクなどは無料の駐輪場がありますが、車で行く方は有料の駐車券が必要です。

ライジングの天気の特徴

ここからは、平年のこの時期や1999年以降の開催期間の天気(※2020年・2021年を除く)を、東北東方向に約7km離れた北海道・石狩のアメダスで見ていきましょう。傾向はおおむね同じと考えられますが、会場は沿岸部で、アメダス地点はやや内陸に入るため、局地的な違いはあるかもしれません。

・平年8月中旬の天気とは

北海道・石狩のアメダスで月別の降水量(1991~2020年の平年値)を見ると、1年で最も雨量の多いのが8月です。8~9月頃は前線の影響を受けやすく、その状況で南から台風や熱帯低気圧が近づいてくると、①暖かく湿った空気が流れ込むことで前線の活動が活発となり、まずは前線による大雨がもたらされ、②さらにその後に台風が近づくと台風本体の雨雲によって長期間に渡って大雨となってしまうこともあります。北海道は普段から雨の多い地域ではありませんので、まとまった雨が予想される場合は大雨災害に注意が必要です。
8月中旬の気温は、日最高気温が25.5℃、日最低気温は17.7℃と、関東以西と比べると暑さは控えめです。ただ、フェーン現象で気温の上がることもあり、毎年のように30℃を超えて、特にラニーニャ現象の発生している年の夏は高温傾向となります。

・1999年~2023年の開催期間の天気・気温の傾向

<天気の傾向>

RSR期間の降水量

過去の開催期間中、北海道・岩見沢のアメダスで1日に0.5mm以上の雨を観測したのは17回で、全体の約39%です。日降水量が最も多かったのは2017年2日目の44.0mmで、日中は雨が降ったり止んだりとなりました。その他にもしっかり雨の降ったことはありますが、2005年や2018年の1日目の雨は夜遅くがピークで、2006年1日目の雨は未明が中心です。
夜通しの野外音楽フェスティバルですので、雨予報の場合は耐水圧や透湿性の高いレインウェアや長靴、トレッキングシューズなどの用意があると安心です。

また、2019年は台風10号の接近により、1日目の8月16日(金)が、1999年開催以来、初めて公演中止となってしまいました。台風10号は8月15日(木)15時頃に広島県呉市付近に上陸し、中国地方を縦断して甚大な被害をもたらしました。その後は日本海を北上し、8月16日(金)の21時頃に北海道の西の海上で温帯低気圧に変わりました。北海道・石狩のアメダスでは16日(金)に最大瞬間風速14.3m/s、日降水量14.5mmを観測しています。

<気温の傾向>

RSR期間の最高気温

よく晴れると30℃を超えて真夏日となることもありますが、雨が降ったり雲が優勢となったりすると20℃ぐらいにとどまることもあります。過去の開催期間中、北海道・石狩の最高気温は平均で26.1℃となっています。
過去最高気温が一番上がったのは2023年1日目の31.9℃で、石狩のアメダスで真夏日となったのは5回あります。また、日中に晴れて気温の上がる年ほど一日の中の寒暖差に注意が必要で、朝晩と日中で10℃以上も気温が変わることもあります。

・昨年2023年の天気詳細

ライジングサン2023天気図

2023年の開催期間中は、日本の南海上から台風が近づき、南から湿った空気が流れ込みました。会場周辺は雨の心配はなく、多少雲が出ましたが晴れて日差しが照り付けました。
1日目の8月11日は、気温がグングン上がり、石狩のアメダスでは最高気温は31.9℃まで上がり、湿度も高く、蒸し暑くなりました。最低気温は22.8℃と、一日の寒暖差が9℃ぐらいありました。
2日目の8月12日も気温が高く、最高気温は30.6℃を観測し、ムシムシ暑さが続きました。最低気温は20.5℃と、寒暖差が10℃ぐらいあり、服装の調整が難しい一日となりました。
熱中症の危険度を判断する “暑さ指数(WBGT)”は、両日ともに厳重警戒レベルで、天気には恵まれても熱中症のリスクの高い状態だったと考えられます。

2024年のライジングの天気はどうなる?日の出は見られる?

ライジングサンの天気予報

それでは2024年のライジングの会場周辺の天気を見ていきます!
1日目の8月16日(金)は、多少晴れ間がありますが、雲が多いでしょう。日中は29℃ぐらいまで気温が上がり、厳しい暑さとなるでしょう。
2日目の17日(土)は、雲が広がりますが、次第に晴れそうです。最高気温は28℃前後と、前日に続き暑さが厳しいため、熱中症の対策を万全にしてください。
日付が変わった18日(日)は、雲が目立ち、朝晩は雨のぱらつく可能性があります。気温はトーンダウンして、朝は21℃ぐらい、日中は26℃前後の予想です。軽く羽織るものを用意するとよいでしょう。
なお、今年2024年8月18日(日)の石狩湾新港の会場周辺の日の出の時間は午前4時44分頃で、クロージングアクトは「クリープハイプ」です。日の出の時間は、雲が多くなりますが、雲の隙間から朝日を見るチャンスがあるかもしれません。

音楽フェスの天気

2024年の夏フェス最新情報や、服装や持ち物、雨や暑さ、強風対策については、こちらで解説しています!フェスへ行く前に確認し、事前準備や当日の安全確保にお役立てください!

 

<参考>
・ライジングサンロックフェスティバル公式サイト
https://rsr.wess.co.jp/2024/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php

・国立天文台 こよみの計算
https://eco.mtk.nao.ac.jp/cgi-bin/koyomi/koyomix.cgi