【サマソニ】今週末は関東に台風直撃の可能性!暑さや大荒れに厳重警戒!過去~2024年最新の天気傾向を徹底解説

今週末の8月17日(土)・18日(日)は日本4大野外フェスの「サマー・ソニック」が東西で開催されます!昨年2023年は熱中症が相次ぐなど暑さ対策に課題を残しました。また、過去には台風の影響で当日に出演キャンセルとなったり、急変で一時中断となったこともあったりします。
過去の天気をもとに傾向を知り、2024年のフェス当日の天気や気温について確認していきましょう!

サマー・ソニックとは

サマー・ソニック(以下、サマソニ)は2000年から開催され、2000年は山梨と大阪、2001年以降は千葉と大阪の2か所で同時開催されている一大音楽イベントで、日本4大野外フェスの1つです。
基本的には2日間の開催ですが、過去には10周年と20周年のタイミングで3日間の開催となったこともあります。サマソニは海外から日本のアーティストまで、幅広いジャンルの音楽が楽しめるフェスということで人気があり、チケットは例年早い段階からソールドアウトとなります。
サマソニの前夜には東京会場でオールナイトのフェス、ソニック・マニア(以下、ソニマニ)が開催されることもあり、今年2024年もソニマニが開催されます。

東京&大阪会場はどんな場所?特徴やアクセス方法とは

・東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ

サマソニ東京会場

ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセは、千葉県千葉市美浜区にあり、ZOZOマリンスタジアムはプロ野球の千葉ロッテマリーンズの本拠地、幕張メッセは音楽以外にも展示会など多種多様なイベントが行われるスポットです。
最寄り駅のJR海浜幕張駅は、JR東京駅から電車で約40分、そこから歩いて、幕張メッセの会場は7分ほど、ZOZOマリンスタジアムも15分程度と、都市部からのアクセスが良い“都市型フェス”です。

・大阪会場:万博記念公園

2024年のサマソニ大阪は、万博記念公園に会場が変わります!
万博記念公園は、大阪府吹田市にあり、1970年に開催された日本万国博覧会の跡地です。公園内にある、岡本太郎氏によって作られた太陽の塔がシンボルとして有名です。
最寄り駅の大阪モノレール・万博記念公園駅は、阪急・大阪梅田駅から電車を乗り継いで約40分で、駅の目の前に会場があります。

サマソニの天気の特徴

・東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ付近

まずは2001年以降の開催期間の天気を、南東方向に約8km離れた千葉県・千葉のアメダスで見ていきましょう。傾向はおおむね同じと考えられますが、千葉のアメダスで降っていなくても海浜幕張で雨が降っているなど、局地的な違いはあるかもしれません。

<平年8月中旬の天気とは>
8月中旬は夏の最盛期で、太平洋高気圧の張り出しが強ければ日差しが照り付けます。そういう日は気温の上がる午後に大気の状態が不安定となり、急な雨や雷雨となることがあります。また、8月は年間を通してみても、台風の発生・上陸の多い月で、太平洋高気圧の張り出しが強ければ本州付近への影響は少ないものの、高気圧の勢力が弱まると接近や上陸の可能性があります。
千葉県・千葉の平年(1991-2020年)の8月中旬の降水量は37.1mmとなっています。
平年8月中旬の千葉の気温は、日最高気温が31.2℃、日最低気温は24.4℃ですが、2013年8月11日には38.4℃まで上がるなど、過去には体温超え危険な暑さとなったこともあります。

<過去の開催期間の天気・気温の傾向>

サマソニ期間中の最高気温

過去の開催期間中、千葉のアメダスで最も気温が高かったのは、2013年2日目の38.4℃です。この年は1日目も気温が高く37.4℃と危険な暑さで、2007年1日目と並んで2位タイです。アメダスの観測で35℃を超えたのはこの3回と昨年2023年両日の計5回だけで、過去の開催日の最高気温を平均すると31.5℃です。ただ、幕張メッセとZOZOマリンスタジアムの移動ルートや、ZOZOマリンスタジアム周辺はコンクリートの照り返しがきつく、局地的にさらに気温が上がっている可能性があります。
この時期は太平洋高気圧の張り出しが強まっているため、雨は降らないか、降っても小雨程度のことが多く、一日の降水量の合計が0.5mmを超えたのは全日程中の約34%です。その中でも20mmを超えたのは、2006年の2日目、2009年の3日目、2016年の1日目の3回のみです。2009年は10周年の記念の回でしたが、日本の南海上には台風や熱帯低気圧があり、湿った空気が流れ込んだことで1日の降水量の合計は49.5mm、1時間で見ると最大45.0mmというゲリラ豪雨に見舞われました。

<昨年2023年の天気詳細>

サマソニ2023天気図

2023年の開催期間中は、津軽海峡付近に前線が停滞し、関東付近は高気圧の圏内となりました。また、南海上には熱帯低気圧があり、暖かく湿った空気がもたらされました。
1日目の8月19日、2日目の8月20日ともに、よく晴れて気温がグングン上昇して、最高気温は千葉のアメダスで35℃を超えました。最低気温は27℃前後と、朝晩も気温が下がらず、厳しい暑さが続きました。熱中症の危険度を判断する “暑さ指数(WBGT)”は、両日ともに最高ランクの危険で、熱中症のリスクがかなり高い中での開催だったといえます。
ZOZOマリンスタジアムのグラウンドはスポーツドリンクなどの持ち込みができなかったため、昨年は熱中症が相次ぎ、救急搬送される方もいました。そのような状況を踏まえて、2024年はルールが見直されています

・大阪会場:万博記念公園付近

ここからは万博公園記念公園付近の天気を、南西方向に約8.5km離れた大阪府・豊中のアメダスで見ていきます。開催地が変わり、過去の天気は参考にならないため、平年(1991-2020年)のこの時期や過去3年の開催同日における天気で傾向をつかんでいきましょう。

<平年8月中旬の天気とは>
大阪でも8月中旬は夏の最盛期で、強い日差しが照り付け、午後は急変に注意が必要です。太平洋高気圧の縁を回る湿った空気の影響を受けると、くもりや雨となることもありますが、大阪府・豊中の平年(1991-2020年)の8月中旬の降水量は39.0mmですので、雨の多い時期ではありません。また、台風は高気圧の勢力次第で接近や上陸の可能性があります。
平年8月中旬の豊中の気温は、日最高気温が34.0℃、日最低気温は25.0℃ですので、一日を通して気温が高く、熱中症に警戒が必要です。サマソニ開催日翌日の2013年8月12日には39.8℃と40℃に迫る危険な暑さとなったこともあります。
昨年2023年までの舞洲スポーツアイランドは海沿いで幾分気温が抑えられましたが、内陸へ移ったため、気温はワントーン上がりそうです。

<過去3年の開催同日の天気詳細>
2021~2023年の8月17日・18日の天気を振り返ると、2023年は雨がぱらつく程度でしたが、2022年は8月17日の日降水量が43mm、2021年は8月17日が85mm、8月18日が47.5mmとまとまった雨になっています。この原因を見ていくと、2022年は北陸付近に前線が停滞し、湿った空気が流れ込んだことで、大阪でも記録的短時間大雨情報が出るほどの大雨となりました。2021年は停滞する前線が近畿や東海付近を通り、西日本や東海で大雨となっていて、三重県鳥羽市では1時間に140mmの猛烈な雨が降っています。
気温は雨が降るとトーンダウンし、最高気温が25℃前後にとどまりますが、日差しが届は34℃ぐらいまで上がっています。3年間の両日を平均すると29.8℃と、東京会場ほどではありませんが厳しい暑さでしょう。

2024年のサマソニとソニマニの天気はどうなる?

<東京会場周辺>

サマソニ東京の天気予報

12日(月・休)現在、新たな台風が発生する予想となっていて、予報円が大きく動向が不確実ながらも、この週末に関東を直撃する可能性が出てきました。コース次第では交通機関に影響が出て、電車は計画運休など大打撃を受けるかもしれません。交通情報やイベント開催の有無などは、必ず家を出る前に最新の公式情報をご確認ください。
ソニマニの開催される8月16日(金)は、雨が降るでしょう。12日(月・休)時点では16日(金)夜から17日(土)にかけて、台風の影響が大きい予想となっていて、ソニマニのイベント自体は屋内ですが、動向次第では交通機関に大きな影響の出る可能性があります。
17日(土)は、台風の動向次第で天気が大きく変わりますが、雨が降りやすいでしょう。台風本体が離れたとしても、雨が残り、雷を伴うおそれもあります。
18日(日)は、台風は離れますが、湿った空気が流れ込んで雲が目立つでしょう。大気の状態が不安定となり、幕張周辺でも急な雨や雷雨の可能性がありますので、空模様の変化に注意してください。
気温は台風のコース次第で大きく変わるでしょう。台風が予想よりも東側を進んだ場合は、北風が吹いて気温はややトーンダウンする可能性があります。台風が西側を進めば、南風が吹いて気温は上がるでしょう。
なお、落雷の危険がある場合は、木の下で雨宿りをすることは危険です。安全な建物に避難をするか、木や電柱などが近くにある場合は4m以上離れた所で、①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし、②両手で両耳をふさぎ、③足を閉じてつま先立ちをする、「雷しゃがみ」をしてください。

<大阪会場周辺>

サマソニ大阪の天気予報

近畿地方は今後発生が予想される台風からは離れる可能性が高いですが、湿った空気の影響を受けるでしょう。
17日(土)は、多少晴れ間がありますが、雲の多い天気となりそうです。日中は36℃前後まで気温が上がり、朝晩も気温が下がらないため、時間や場所を問わず熱中症のリスクが高まるでしょう。また、台風のコース次第では大気の状態が不安定となり、雨雲が流れ込む可能性がありますので、落雷の危険がある場合は安全な建物に避難をするか、雷しゃがみをして、身の安全を確保しましょう。
18日(日)も、雲が目立ちますが、晴れ間が出て気温が上がりそうです。最高気温は36℃ぐらいで、猛烈な暑さとなるでしょう。急変の可能性はほとんどなく、熱中症や紫外線対策が必要でしょう。

音楽フェスの天気

2024年の夏フェス最新情報や、服装や持ち物、雨や暑さ、強風対策については、こちらで解説しています!フェスへ行く前に確認し、事前準備や当日の安全確保にお役立てください!

 

<参考>
・サマー・ソニック公式サイト
https://www.summersonic.com/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php