【2024年隅田川花火大会】最新天気予報と過去の天気振り返り!雨で蒸し暑いけど雷は大丈夫?

明日7月27日(土)の夜7時からは、隅田川花火大会が開催されます。江戸時代に行われた両国川開きがルーツの300年近くの歴史がある花火大会で、東京の夏の風物詩です!
過去には大雨のため、開始30分足らずで中止となったこともありますが、雨天中止は過去に1回のみです。例年は暑さが厳しく、混雑で熱中症のリスクも高まります。
今年2024年の天気はどうなるか、過去の天気も振り返り、熱中症対策を確認していきましょう!

隅田川花火大会の最新天気予報

7月27日(土)夜の東京都台東区・墨田区付近は、湿った空気の影響で、多少晴れますが雲が目立ち、雨がぱらつくでしょう。気温はスタートの夜7時時点で29℃ぐらいの予想で、終了予定の20時半かけて28~29℃ぐらいで推移しそうです。混雑する場所では風通しが悪く、さらに体感温度は高くなるでしょう。風は南よりの風となり、花火を前にして風上に立って見物するのが一番ですが、風は比較的弱く、大きな影響はないでしょう。
先週7月20日(土)の「第46回 足立の花火」は、開催直前にゲリラ豪雨や雷雨によって中止となりました。27日は先週のようなゲリラ豪雨となる可能性は低いものの、多摩地方など山沿いを中心に大気の状態が不安定となる予想で、平野部にも活発な雨雲が流れ込むかもしれません。当日は雷注意報の発表の有無や最新の雨雲の動きを確認してください。

隅田川花火大会の暑さ対策と熱中症の注意点

・隅田川花火大会と暑さの関係

7月下旬の東京都心は平年(1991-2020年)では梅雨が明け、最低気温が23.4℃、最高気温は30.9℃と、厳しい暑さとなります。
花火大会が4年ぶりに開催された昨年2023年7月29日は、日中は35.7℃まで気温が上がって猛暑日となりました。夜になってもなかなか気温が下がらず、開始時間の19時時点で気温は29.4℃と、蒸し暑い中での開催となりました。暑さ指数(WBGT)は、昼間は最高ランクの危険レベルで、夜になっても警戒レベルだったと考えられます。

・30℃を超える暑さの場合の対策

30℃といっても湿度によって体感は大きく変わります。東京の7月下旬の平均湿度(1991-2020年)は76%で、暑さ指数(WBGT)は気温が28~30℃で厳重警戒31℃以上で最高ランクの危険となります。昼間から場所取りをされる方は熱中症のリスクが極めて高く、夜からのお出かけでも人混みでは風通しが悪いため、熱中症対策が必須です。トイレが混み合うことを懸念して水分をとらなかったり、アルコールばかりを摂取したりしてしまうのは危険です。①のどが渇く前に水分をとる(塩分も同時にとれるスポーツドリンクがおすすめ)②ごはんをしっかり食べる③首や太ももを冷やすといった対策をとりましょう。
体調に異変を感じた場合は無理をせず、すぐに日陰や座れる場所で休みましょう。自分で水分をとれなくなったり、けいれんなどの症状が現れた場合は病院へ行き、意識がない場合は速やかに救急車を呼びましょう。

・浴衣の暑さ対策とは

花火大会は浴衣を着ていく方も多いかと思いますが、一度着てしまうと暑くても調整がしづらいため、着用時に工夫が必要です。
まず、インナーは汗取の下着クール素材のものを着用しましょう。補正が必要な場合はタオルではなく大判のガーゼがおすすめです。また、ゴムベルトや帯板はメッシュのものだと通気性がよくなります。浴衣の素材は、綿や麻のものだと通気性に優れ、汗も吸収してくれます。
着用後は、うちわ扇子ハンディタイプの扇風機などの小物を利用し、冷感スプレーなどの冷感グッズを持ち歩くとよいでしょう。水分や塩分の補給も忘れないようにしてください。

隅田川花火大会の開催中止基準とは?

・隅田川花火大会の天候による中止基準

公式サイトによると、荒天等のため実施できない場合は中止とし、実施可否判断は、原則として当日の午前8時に行うとあります。明確な基準の掲載はありませんが、荒天とは、雨や強風の場合を指します。
小雨程度であれば実施可能ですが、大雨・洪水警報が発表されている場合は、原則として中止となるでしょう。注意報の場合であっても、川の増水が予想される場合などは危険を伴いますので、中止となる可能性があります。会場周辺で落雷がある場合も中止の可能性が高く、雷注意報が発表されている場合は注意が必要です。また、「東京都における煙火の消費に関する基準」では、地上で風速7m以上の強風が10分以上吹いている場合も中止の条件となっています。

・過去の隅田川花火大会と雨の関係

2013年には大雨のため、開始30分足らずで中止となりましたが、1978年以降で雨天中止はこの1回のみです。
2013年の開催日(7月27日)は、上空の寒気の影響で大気の状態が不安定となり、関東北部や東北で記録的短時間大雨情報が発表されました。東京でも雷雨となり、雨は19時半から20時頃の約30分間に集中的に降り、20時までの1時間に東京都東京のアメダスでは14.5mmの雨を観測しました。大雨・洪水警報雷注意報が発表されて花火大会は中止となり、浴衣がずぶ濡れとなって、テレビ中継では前年の花火の様子が流れるなど異例の事態となりました。

・隅田川花火大会の雨対策と備えるべきこと

雨でも開催がされる場合は、レインウェアがあるとよいでしょう。コンビニや百円ショップなどで販売されている使い捨てのレインコートは、雨脚が強まると耐えられず、蒸れやすくなります。耐水圧(生地にしみこもうとする水の力を抑える性能)や透湿性(水分を生地の外へ逃がす性質)に優れたものをお持ちの方は持参した方が安心です。また、会場周辺は混雑が予想されるため、傘を使用する場合には注意が必要です。
雨具以外にも、濡れたものを拭くのにタオルハンカチを用意しておくとよいでしょう。また、ジップ付きの袋など密封できるアイテムを用意しておくと、貴重品を雨から守るのに役立ちます。

 

<参考>
・隅田川花火大会 公式Webサイト
https://www.sumidagawa-hanabi.com/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php