パリオリンピック開幕!開催地パリの7月・8月はどんな気候?気象予報士が解説

7月26日から8月11日まで、フランス・パリを中心にオリンピック競技大会が開催されます。開催地である花の都パリは、どんな気候なのか、見ていきましょう!

パリオリンピック 日程&開催概要

パリオリンピック日程&開催概要

まずは、パリオリンピックのスケジュールを見ていきましょう!

【パリ2024オリンピック競技大会 概要】
大会期間
2024年7月26日(金)~8月11日(日)※現地時間
競技
32競技/329種目
開催場所
フランス パリ市内
および近郊の都市(リヨン、ニース、マルセイユ、ボルドー、ナント、リール)
タヒチ

一部競技は、7月24日から開始され、7月26日に開会式が行われます。パリオリンピックのテーマの一つに「スポーツを町の中に」とあり、大会史上初、競技場ではなくパリのど真ん中にあるセーヌ川を舞台に開会式が実施され、選手団は各国それぞれの船に乗ってセーヌ川をパレードするんだそうです!
8月11日の閉会式まで、19日間で32競技329種目が実施されます。日本は、パリと7時間の時差(サマータイム実施中)があるので、日本時間では7月27日~8月12日の期間で、主に夕方からが競技時間になります。

種目と会場を調べているうちに、馬術と近代五種が、あのヴェルサイユ宮殿で実施されるとわかり、とても楽しみになった筆者です。

フランス・パリの気候の特徴 熱波による暑さが懸念点

日本とフランスパリを地図で見てみると、日本最北端の稚内より、パリは高緯度にあることがわかりますね。

パリの緯度

それほど暑さの心配はないかと思いきや、ヨーロッパを流れる暖流と上空のジェット気流の流れの影響で、比較的温暖な気候です。熱波が流れ込んだ場合には、猛烈な暑さになることもありますが、日本とは異なり湿度が比較的低いため、カラッとした暑さです。

パリの夏の特徴を2つ見ていきましょう。

●夏の天気の特徴① 朝晩と日中の気温差が大きい

パリと東京の最高・最低気温比較

こちらは、2023年にパリと東京で観測された7月・8月の日ごとの最高・最低気温を集計したものです。パリで最も暑くなった日の気温は35℃、最高気温30℃以上の真夏日と最高気温35℃以上の猛暑日を合わせても、2023年は9日しかありません。一方、東京はと言うと、真夏日・猛暑日合わせて50日!猛烈な暑さに見舞われた東京と比較すると、パリはまだましな暑さのようです。ただ、パリではエアコンの設置されている場所がまだまだ少ないようです。
最低気温を見てみると、最低気温が25℃以上の熱帯夜続出の東京とは異なり、パリでは7月・8月でも10℃前後まで下がる日があって、朝晩はひんやり感じられることもありそうですね。
朝晩と日中の気温差が大きいことが、パリの夏の特徴と言えそうです。現地へ観戦へ行く方は、カーディガンや薄手のパーカーなど羽織るものがあると良さそうですね。

●夏の天気の特徴② 日照時間が長く、日焼け対策が欠かせない
7月・8月は、早朝6時頃から日が昇り、21時頃が日の入り時刻になります。日中は日差しが強く、強い紫外線が降り注ぐため、現地へ観戦へ行く方は、帽子や日焼け止めなど紫外線対策グッズも持って行きましょう!

次のオリンピック開催地はどこ?

気が早いかもしれませんが、次の開催地について調べてみました。
2028年大会の開催地は、アメリカ・ロサンゼルスです!実は、2032年大会の開催地もすでに決まっていて、オーストラリア・ブリスベンでの開催が予定されています。

東京オリンピックの熱気が思い出され、どんな熱戦・素晴らしいパフォーマンスがみられるのか、ワクワクしますね!

<参考>
パリオリンピック2024 公式サイト
https://olympics.com/fr/paris-2024

気象庁 世界の天候データツール(ClimatView 日別値)
https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/dailyview/index.php

気象庁 過去の気象データ
https://www.data.jma.go.jp/risk/obsdl/index.php