【荒吐&JAPAN JAM直前】今週末の宮城は雨が降る?千葉は夏日予想!当日の天気や春フェスの持ち物を解説

2024年もゴールデンウイークは各地で音楽フェスティバルやイベントが開催されます。そのGW前半の大型野外フェスティバルといえば“ARABAKI ROCK FEST.(通称:荒吐・アラバキ)”と“JAPAN JAM(ジャパンジャム)”があります!
春は天気が穏やかな印象をもつ方もいるかもしれませんが、天気が変わりやすい時期で、急な雨や雷雨に見舞われることがしばしばあります。また、日中は気温が上がっても、朝晩は気温が下がりやすく、一日の中の寒暖差が大きい時期です。それぞれの会場となる、宮城と千葉の過去の天気から傾向を知り、当日の天気や持ち物を確認しましょう!

ARABAKI ROCK FEST.

・ ARABAKI ROCK FEST.とは

ARABAKI ROCK FEST.(あらばきロックフェスティバル、通称:荒吐・アラバキ)は、2001年から行われている東北最大級の野外音楽フェスティバルです。2006年以降は、宮城県川崎町にある“国営みちのく杜の湖畔公園”で開催され、全国から観客が訪れる人気の春フェスです。
通常は2日間の開催ですが、過去には2022年に20周年のタイミングで3日間の開催となりました。

・ 会場のみちのく杜の湖畔公園はどんな場所?特徴とアクセス方法とは

みちのく杜の湖畔公園は、宮城県民の遠足スポットとしても親しまれ、巨大なトランポリンやボールプール、さまざまな遊具に加え、大花壇や広場などもある、総面積が東京ドーム約16個分の広大な公園です。
宮城県柴田郡川崎町の釜房ダム湖畔にあり、アクセスはあまりよくありません。
行き方は、基本的に①仙台駅からシャトルバス(約60分)、②車かバイクで指定の駐車場(事前に駐車券を購入)まで行ってそこから徒歩またはシャトルバス、③各都市からのツアーバス(東京は加えてJR&バスのツアー)となります。

・ 過去の荒吐の天気の特徴

ここからは2001年以降の開催期間(※夏開催となった2011年および中止となった2020年・2021年を除く)の天気を、北北西方向に約13.5km離れた宮城県・新川のアメダスで見ていきましょう。新川のアメダスとみちのく杜の湖畔公園は、ともに山沿いで傾向は近いものの、距離が離れるため、局地的な現象は把握しきれない部分があります。

過去の開催期間中、宮城県・新川のアメダスで最も気温が高かったのは、2018年2日目の26.2℃で、夏日となったのはこの1回のみです。この日は最低気温が2.6℃で、一日の寒暖差は23.6℃と、服装の調整が難しい1日でした。そのほかは20℃前後のことが多いですが、雨が降ると気温が低く、2009年と2019年の初日は日中が10℃に届かず、肌寒くなりました。
この時期は高気圧と低気圧が交互に訪れ、天気は周期変化となります。雨は降らなかったことの方が多く、一日の降水量の合計が0.5mmを超えたのは全日程中の約36%です。その中でも30mmを超えたのは3回のみで、2009年1日目の50mm、2009年2日目の33mm、2022年1日目の32mmです。2009年は、三陸沖で低気圧が発達したため、東北で当時の4月の極値を更新する大雨となりました。また、2016年は開催期間中にはそれほどの雨量はなかったものの、前日は低気圧が発達しながら三陸沖へ進んだため、日降水量が49.5mmの大雨になり、紙一重の開催でした。

・ 2024年の荒吐の天気はどうなる?

27日(土)は湿った空気の影響を受けやすく、雲の多い天気となり、予報がまだ不確実ながらも雨の降る可能性があります。朝晩はそれほど冷えませんが、日中は気温の上がり方が鈍く、20℃を少し超える程度になるでしょう。撥水効果のある羽織る物を用意すると安心です。
28日(日)は、晴れて気温が上昇するでしょう。日中は25℃近くまで上がり、この時期としては気温が高く、熱中症のリスクが高まるでしょう。喉が渇く前に水分をとり、適宜休憩をはさむようにしましょう。朝晩はヒンヤリするため、2日目も軽く羽織る物をご用意ください。

JAPAN JAM

・ JAPAN JAMとは

JAPAN JAM(ジャパンジャム)は、2010年から行われているロッキング・オン主催の野外音楽フェスティバルです。2017年以降は千葉県千葉市にある蘇我スポーツ公園で開催され、今年2024年は2週にまたがって週末を盛り上げます。JAMは“ジャム・セッション”からきていて、アーティスト同士のセッションが見られるのが特徴です。

・ 会場の蘇我スポーツ公園はどんな場所?特徴とアクセス方法とは

蘇我スポーツ公園は、2022年からロック・イン・ジャパン・フェスティバルの会場としても使われています。近隣にはショッピングモールやコンビニエンスストアなどもあり、ちょっとした買い物にも便利な場所です。
JR東京駅からJR蘇我駅は電車で約45分、JR蘇我駅から会場も徒歩8分なので、都心方面からのアクセスがよく、JR千葉駅・JR千葉みなと駅・京成線千葉寺駅からは、当日無料のシャトルバスも運行されます。

・ 過去のJAPAN JAMの天気の特徴

ここからは2017年以降の開催期間の天気(※中止となった2020年を除く)を、北北西方向に約3.5km離れた千葉県・千葉のアメダスで見ていきましょう。傾向はおおむね同じと考えられますが、千葉のアメダスで降っていなくても会場で雨が降っているなど、局地的な違いはあるかもしれません。

過去の開催期間中、千葉県・千葉のアメダスで最も気温が高かったのは、2023年最終日の26.5℃です。平年(1991-2020年)の5月上旬の最高気温が22.0℃ですので、平年より大幅に高く、6月下旬並の暑さとなりました。アメダスの観測で25℃を超えたのは4回で、3日目が2回、4日目と5日目が1回ずつですので、開催期間後半に気温が上がりやすい傾向があります。そのほかは22℃前後で、朝晩は15℃を下回ることが多いため、一日の寒暖差は10℃近くになることもあります。
雨は降らないか、降っても小雨程度のことが多く、一日の降水量の合計が0.5mmを超えたのは全日程中の約13%です。日降水量が最も多かったのは2022年の1日目で7.5mmとなっていて、この年は最終日も日降水量が6mmを観測しました。

・ 2024年のJAPAN JAMの天気はどうなる?

今年のジャパンジャムは計5日開催されますが、こちらのコラムでは前半2日間をみていきます。後半3日間は来週29日(月)にコラムをアップ予定です!
28日(日)は、雲が目立ちますが晴れ間が出るでしょう。気温はグングン上昇し、夏日一歩手前の暑さとなりそうです。熱中症のリスクが高まるため、喉が渇く前に水分をとり、適宜休憩をはさむようにしてください。
昭和の日の29日(月・祝)は、初日より日差しが強まるでしょう。晴れて25℃を超えそうです。日陰や隣接するフクダ電子アリーナで休憩を挟み、アルコール以外の水分もとるようにしてください。
今のところ、両日ともに天気の大きな崩れはない予想です。ただ、内陸部では雨雲のわく可能性があり、予想よりも発達した場合には雨雲が流れ込む可能性があります。念のため、雨具の用意があるとよいでしょう。

春フェスの持ち物は何が必要?夏フェスとの違いとは

春フェスも基本の服装はTシャツにボトムです。ボトムは、動きやすさ重視であれば“短パン+レギンス”がおすすめで、スカートやワンピースでもよいでしょう。春は一日の中の寒暖差が大きく、日中は暖かくても朝晩は気温が下がりやすいため、パーカーやウィンドブレーカー、カーディガンなどの羽織る物を用意し、服装を脱ぎ着して調整してください。紫外線が強まっている時期ですので、UVカット機能のついたものがベストです。足元は動きやすい靴を選び、ヒールのある靴やサンダルは自分だけではなく周りも怪我をする可能性があるので避けましょう。
荒吐およびJAPAN JAMの最低限の服装・持ち物リストは以下の通りです。

<持ち物>
・レインウェア(急変に備えて)
・帽子(ハットだと首の裏も守りやすい)
・バック(ボディバッグやサコッシュがおすすめ)
・チケット
・現金+電子マネー
・保険証
・モバイルバッテリー
・日焼け止め
・汗拭きシート
・熱中症対策グッズ(塩飴など)
・ウェットティッシュ
・タオル
・ペットボトルの飲み物

 

<参考>
・ARABAKI ROCK FEST.公式サイト
https://arabaki.com/

・JAPAN JAM公式サイト
https://japanjam.jp/

・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php