雨は強弱を繰り返す!西日本や東日本太平洋側は大雨に
明日3日(水)は西から前線がのび、4日(木)にかけて前線上を低気圧が通過するでしょう。
低気圧や前線に向かって湿った空気が流れ込むため、前線の活動が活発となり、西日本や東日本太平洋側では3日(水)から4日(木)は雷を伴った激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる可能性があります。低気圧が次々と通過するため、雨は強弱を繰り返し、特に前線付近や前線南側の地域では雷を伴って雨脚が強まり、雨量が増えやすいでしょう。
予想される雨の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
<2日12時~3日12時まで>
・中国地方 60ミリ
・九州北部 120ミリ
<3日12時~4日12時まで>
・中国地方 100~150ミリ
・九州北部 50~100ミリ
西日本では3日(水)の朝の通勤時間に影響の出る可能性がありますので、出かける前に最新の交通情報をご確認ください。夜には東日本太平洋側でも雨脚が強まり、4日(木)朝にかけて大雨となるでしょう。雨雲が予想以上に発達した場合は警報級の大雨となるおそれがあります。西・東日本では土砂災害や低い土地の浸水、川の増水や氾濫に警戒・注意してください。
なお、5日(金)は一旦回復して晴れますが、6日(土)以降は西から雨が降り出し、来週前半にかけて再び大雨となるでしょう。
春は降水量の増えていく時期 急な雨や雷雨にも要注意
春は低気圧と高気圧が交互に通過するため、晴れたり雨が降ったりと周期的に天気が変わります。数日に渡って雨が続くこともあり、冬の間の降水量が少ない太平洋側の地域では、次第に降水量が増えていく時期です。平年(1991-2020年)の1か月の降水量は、東京は2月が最も少なく、3月は2月の倍以上となり、6月にかけて右肩上がりとなります。大阪も3月は2月の約1.7倍で、梅雨時期の6月をピークに雨量が増えています。
また、春は地上付近が春の暖かい空気で気温が上がっても、上空には冬の冷たい空気が流れ込みやすいため、大気の状態が不安定となり、天気の急変に注意が必要な時期です。①真っ黒い雲が近づいてきた、②雷の音が聞こえてきた、③急に冷たい風が吹いてきたなど、天気急変のサインに気が付いたら、頑丈な建物に避難してください。
大気の状態が不安定となる原因や注意点はこちらのコラムで詳しく解説しています。
大雨への備えは何から始める?
本格的な雨のシーズンはまだ先ですが、今回は急な雨に備えておきたいポイントを3つ紹介します。
① 非常用持ち出し袋の確認
非常用持ち出し袋はいつでも持ち出せるように備えておきましょう。3日分の飲食料や衛生グッズ、救急用品などに加え、性別や年齢、持病の有無などに合わせて内容を検討してください。
また、家庭用の生活必需品を用意しておくことも重要になります。保存食は普段から食材を多めに購入し、使った分は買い足していくことで、いざという時の賞味期限切れを防ぐことができます。
② 雨水ますの掃除や土のう・水のうの用意
自宅前の道路の雨水ますに落ち葉やゴミが溜まっていると、水が流れ込みづらくなります。定期的に掃除をするとよいでしょう。また、大雨が予想される場合は土のうを設置することで、自宅内へ雨水が流れ込むことを軽減することができます。土のう袋はホームセンターなどで購入することができ、若干強度は落ちますが、土砂の代わりに水を入れた水のうであれば比較的簡単に準備できます。
③ ハザードマップを確認してリスクを把握する
ハザードマップでお住まいの地域の浸水のリスクを知りしましょう。内水氾濫のハザードマップがない地域は、洪水のハザードマップや過去の浸水被害を確認してみてください。
自宅や会社、学校などの周辺はもちろん、避難場所や避難経路もあわせて調べるようにしましょう。