11月15日は七五三です。男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳のときに成長を祝う行事で、今週末から来週末にかけては、着物で撮影をしたり、神社へお参りに行ったりする方も多いのではないでしょうか。
七五三の意味や由来、雨対策については、こちらのコラムで紹介しましたが、できれば天気のよい日を選びたいですよね。このコラムでは、七五三前後の主要都市の天気の出現率や、今年2023年の七五三前後の天気を解説していきます。
七五三前後で晴れる確率が高いのはいつ?
天気予報は、期間が先になるほど予測精度は下がってしまいます。そんな先々の予定を決める際に、少しだけ参考になるかもしれないのが、“天気出現率”です。例えば、文化の日は晴れの特異日と言われますが、それは過去の天気で晴天となった割合が高かったからです。(最近は傾向が少し変わってしまいました…)
あくまで確率の話ではありますが、ここからは1991~2020年の過去30年間の七五三前後の、東京・大阪・福岡の3都市の天気出現率を見ていきましょう。
<東京>
東京で晴天率が高いのは11月13日と16~18日で、特に16日と18日は70%以上の割合で晴れています。11月はまだ低気圧と高気圧が交互に通過しますが、次第に冬型の気圧配置となる日も増えていきます。冬型の気圧配置となれば、東京は乾燥した空気が流れ込み、カラッとした晴天となります。
<大阪>
大阪で晴天率が高いのは11月10日と16~19日で、特に16日は80%の割合で晴れています。雨天の確率も3.3%とかなり低く、過去にはかなり高確率で七五三日和となっていたことが分かります。
11月の大阪も冬型の気圧配置となれば晴天に恵まれ、3都市の中では天気の崩れることが一番少ないのが分かります。
<福岡>
福岡で晴天率が高いのは11月12~13日です。東京や大阪よりも雨や雪の確率が高めですので、七五三は雨対策や日程を考慮する必要がありそうです。また、冬型の気圧配置となると、季節風が吹きつけて気温が下がるため、肌寒さにも注意が必要です。
今年の七五三日和はいつ? 今週末~来週末の天気予報
【北日本】
◆七五三日和は広く15日(水)~16日(木)で、太平洋側は19日(日)もチャンスあり
今季最強の寒波が襲来するため、11日(土)~14日(火)にかけては、日本海側を中心に雪や雨となるでしょう。北海道や東北北部は平地でも雪の降る可能性があり、初雪ラッシュとなりそうです。七五三当日の15日(水)~16日(木)は日差しが届きますが、17日(金)以降は再び冬型が強まり、来週末も雨や雪となりそうです。太平洋側は19日(日)に晴れ間の戻る所があるでしょう。
【東日本】
◆七五三日和は北陸で15日(水)・16日(木)、関東や東海は14日(火)~16日(木)が◎で18日(土)・19日(日)もOK
北陸は、今季最強の寒波の影響で、11日(土)~14日(火)にかけては、雨が降るでしょう。15日(水)以降は晴れ間が戻りますが、17日(金)以降は再び雨が降り、山沿いでは雪の混じる可能性があります。
関東や東海は、11日(土)・12日(日)は雲が多く、沿岸部で雨の降る所があるでしょう。13日(月)以降は日差しが届き、14日(火)~16日(木)は穏やかな秋晴れとなりそうです。17日(金)は雨が降りますが、18日(土)・19日(日)は平野部では概ね晴れるでしょう。山沿いでは雪の降る所がありそうです。
【西日本】
◆七五三日和は近畿北部と山陰で15日(水)・16日(木)・19日(日)、そのほかの地域は12日(日)・15日(水)・19日(日)がおすすめ
近畿北部や山陰は、冬型の気圧配置が強まる影響で、11日(土)~14日(火)にかけては、雨が降りやすいでしょう。15日(水)以降は一旦回復しますが、17日(金)は再び雨が降り、18日(土)も雨の残る所があるでしょう。19日(日)は日差しが期待できそうです。
そのほかの西日本は16日(木)にかけて晴れたりくもったりでしょう。特に12日(日)と15日(水)は広く安定した晴天となりそうです。17日(金)は広く雨が降り、18日(土)も雨のぱらつく可能性がありますが、19日(日)は広い範囲で晴れるでしょう。
<参考>
・東京管区気象台 「東京の天気の出現率」
https://www.data.jma.go.jp/tokyo/shosai/chiiki/tenki/47662tokyo.html
・大阪管区気象台 「大阪の天気出現率」
https://www.jma-net.go.jp/osaka/kikou/tenki2/graph/osaka.html
・福岡管区気象台 「天気の出現率(九州・山口)」
https://www.jma-net.go.jp/fukuoka/chosa/tenki_syutugenritu.html