関東大震災から100年　災害への備えを万全にしよう

2023.09.01
2023.09.01
防災・減災
地震, 防災

今年2023年9月1日は、関東大震災からちょうど100年経ちます。関東大震災のあった9月1日は「防災の日」に制定されています。この記事では、関東大震災がどんな災害だったのか、また、8月30日から9月5日は防災週間ということで、災害への備えのポイントを紹介します。

1 関東大震災はどんな災害だったのか
2 もし地震が発生したら・・・？
3 災害への備えのポイントを紹介！

関東大震災はどんな災害だったのか

関東大震災は1923年（大正12年）9月1日11時58分に発生しました。震源地は相模湾北西部で、地震の規模を示すマグニチュードは7.9と推定されています。この地震により、死者・行方不明者は10万人以上となり、全壊や全焼した建物は30万棟近くにのぼり、甚大な被害が発生しました。ここで、関東大震災、阪神・淡路大震災、東日本大震災の主な概要と特徴をまとめてみました。

関東大震災の特徴は、火災による焼死が多かったことです。発生した時刻が11時58分と、ちょうど昼食を準備するために火を使っている家が多く、その際に地震によって建物が倒壊したことから、被害が拡大しました。また、天気の側面から検討してみます。「関東大震災調査報告　気象編」によると9月1日6時には金沢の西の海上に台風があり、18時には三陸海岸に進んでいましたが、関東では雨が降っていませんでした。また南風が吹いていたのち、夕方には西～北西と風向が急変しました。台風が原因で強風が吹き、火災を広げたことも死者・行方不明者が多くなった一因として考えられます。

もし地震が発生したら・・・？

地震はいつ起こるか分かりません。そこで、地震が発生したら、どのような行動をすればいいか解説していきます。
・建物の中にいる場合
家などの建物の中にいる時に、大きな地震が発生したら、頭部を守る行動を取りましょう。丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。火を使っている際は、まず消火をと思うかもしれませんが、プロパンガスなどは震度5以上の揺れを感知すると、自動的に火が消えるよう設定がされています。消火できる場合は火を消すことも大切ですが、まずは身の安全を確保して下さい。
・屋外にいる場合
住宅街などでは、ブロック塀などの倒壊でケガをする可能性がありますので、地震に気づいたら早めに離れるようにしましょう。オフィス街では、ガラス張りの建物が多く、大きな地震が発生すると、ガラスが割れるおそれがあります。普段から危険な箇所がないか確認しておくとともに、地震が発生した場合は、手持ちのカバンで頭を守るなどの行動も有効です。

災害への備えのポイントを紹介！

地震などの災害は、事前の備えが大切です。そこで、非常用持ち出し袋に不備が無いか、いま一度チェックしてみましょう。もし、自宅に非常用持ち出し袋が無い方は、この機会に用意しておくとよさそうです。

また、女性やお年寄り、乳幼児のいるご家庭は、それぞれ必要なものが変わってきます。女性の場合は、生理用品のほか、アロマオイル、香水、ハンドクリームは普段お使いのものを用意しておくと香りで安心する効果も期待できます。お年寄りの場合は、状況に応じて入れ歯や成人用おむつをご用意し、乳幼児のいるご家庭は、月齢や年齢に合わせ液体ミルクや離乳食のほか、少しかさばるかもしれませんが、紙おむつは多めにストックを作っておくことをオススメします。ぜひ、チェックリストを活用して、非常用持ち出し袋の中身を確認してみましょう。