2023年の山の日は8月11日(金)です。「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」祝日とされています。山の日は一体なぜ8月11日に制定されたのでしょうか?登山中に注意したい気象現象や服装についても一緒に解説していきます!
山の日の由来は?何をする日?
山の日が8月11日になった理由を紐解いていきます。
もともと1995年に「海の日」が制定され、翌年の96年に施行されたことをきっかけに、2014年に制定された「国民の祝日に関する法律」が改正されたことで、2016年に「山の日」が新設されました。8月としては初めての祝日です。
お盆休みと連携が取れるように8月12日に設定が検討されましたが、8月12日は1985年に日航機の墜落事故が起きた日で慰霊祭が行われていて、この日は違和感があるということもあり、その前日である8月11日に決定されたようです。
また、独自の山の日を制定する自治体もあり、8月8日は「ぎふ山の日」「やまなし山の日」、11月11日は「こうち山の日」「かがわ山の日」「えひめ山の日」など、「8」や「11」の数字を用いることが多くなっています。「8」は「八」と漢字で書くと山の形に見え、「11」は木が並ぶイメージからどちらも山を連想させる数字です。
山の日は夏山シーズン真っ只中で、山に関するイベントも多いため、参加してみるのも良いかもしれません!
登山で注意が必要な天気
緑豊かな山を散策していると気分がリセットされますが、登山中の空模様は気がかりですね。晴れているのに突然雨や雷雨に見舞われるケースは非常に多く、この時期は特に注意したい気象現象の一つです。なぜ、山では天気急変が多いのでしょうか?
突然の雷雨が多い理由は、風が山にぶつかり、麓の空気が上昇するためです。上昇気流は日射によって温められた空気が持ち上げられることで発生し、雨雲だけではなく時には雷雲まで発達することもあります。
まずは、天気急変のサインに気付くことが大切です。サインとしては以下が挙げられます。
・急に冷たい風が吹いてくる
・急に空が暗くなる
・突然霧に包まれる
雷の音が聞こえてきたり、雨が降り始めたりした場合は、雷雲がさらに接近してきています。山小屋などの安全を確保できる場所にすぐに入るようにしてください。また、河原などの開けた場所や山頂や稜線など周囲より高い場所は特に雷が落ちやすくなっています。なるべく低い姿勢をとり、危険な場所からは離れるようにしてください。山小屋などがすぐに見つからないケースも多いと思います。木の根元や地面に寝そべると雷が直撃する可能性もありますので、臨時の対応としては、ザックの上に座ったり、木などの高さのあるものの頂点を45°以上の角度で見上げ木の幹や枝から2m以上離れた場所が「保護範囲」となるため移動したりしましょう。
なるべく安全な場所で過ごせるよう登山中は雲の様子をこまめに確認し、登山前には、天気予報をチェックすることが大切です。「そらくら」では、位置情報機能をオンにしていると最新の今いる場所の雨雲の状況を「雨雲レーダー」から確認することができます!
初心者向け!登山におすすめの服装は?
関東圏は高尾山、関西圏は六甲山など、標高がそれほど高くなく、ケーブルカーやリフトがあり、コンクリートで舗装されている道で、気軽に楽しめるため、初心者の方にもおすすめです。履きなれたスニーカーや動きやすい服装で無理なく登山ができますよ!ただ、天気急変の可能性がありますから防寒・防水のウェアは必ずお持ちください。
登山を趣味として続けたい場合は、メーカーで販売されている専門的な服装や靴を少しずつそろえていきましょう。汗の乾き具合や防水性も重要ですが、最近では、おしゃれなものも多いため、カラーコーディネートも楽しめますよ!
・帽子+サングラス
日差しを防ぐことができます!山頂ほど紫外線が強くなるため持って行きましょう
・肌着
吸汗性・速乾性に優れたウェアを選びましょう
・アウター
レインウェアは雨や風が強まるときに頼れる味方に!
・靴下
厚手の足首まであるタイプの靴下を選びましょう
一般的に100m標高が高くなると気温は約0.6℃下がると言われています。1,000m近い山であれば、単純計算で麓は30℃でも山頂は24℃ぐらいのことがあり、レイヤータイプの服装で調整をするとよいでしょう。また、夏だけではなく秋・春・冬に登山を予定されている方も重ね着がおすすめです。
登山をするときは天気予報がポイントとなります!そらくらで天気予報をご確認のうえ、安全第一で登山を楽しみましょう♪
<参考・引用>
内閣府「国民の祝日」について
https://www8.cao.go.jp/chosei/shukujitsu/gaiyou.html