【気象予報士が解説】都心で記録を塗り替える猛暑に!?いつまで続く?

今日も全国的に午前中から夏空が広がり、気温はグングン上昇しています。
7月29日11時時点の各地の最高気温
▼兵庫県豊岡 36.4度(11時00分)
▼鳥取県米子 36.2度(10時40分)
▼埼玉県越谷 36.0度(10時46分)
▼埼玉県鳩山 36.0度(10時52分)
▼福井県小浜 35.8度(10時58分)
▼山梨県大月 35.8度(10時56分)
11時40分現在、東京都心でも気温がすでに35度を超え、6日連続の猛暑日となっています。

この先1週間で都心は暑さの記録を2つ塗り替える可能性あり


向こう1週間、関東地方は夏空と猛暑は継続する予想です。
夏の高気圧の勢力は衰えず、連日35度を超える体温並の暑さが予想されています。
この先、東京都心では2つの暑さの記録を塗り替える可能性があります。

①東京都心の連続猛暑日
これまで東京で観測された猛暑日の連続記録は昨年2022年の6月25日から7月3日の9日連続となっています。今日7月29日時点で6日連続となっていますので、この気温予想のまま観測されると仮定すると8月2日(水)には連続記録を塗り替える可能性があります。

②東京都心で観測された最高気温の値
気象庁の発表する週間予報には、画像の週間予報の気温の下にカッコ書きで、数字が書いてあります。これは、少し先の予報となるため、予想気温に誤差の幅を持たせているためです。
注目は次の週末の8月4日(金)と5日(土)。最高気温は37度と36度となっていますが、最高気温の誤差の範囲内でどちらも39度まで上がる可能性があると予想されています。
この39度以上の気温は、東京都心で観測が始まった1875年以来、およそ150年間でこれまで3回しか観測されていません。最も高い最高気温が2004年に観測された39.5度のため、予想以上に気温が上がった場合、この記録を上回る可能性もあります。

なんで暑い?この暑さをもたらす原因とは・・・


この暑さをもたらしているのは太平洋に中心を持つ高気圧の勢力が強いためです。
例年以上に日本付近に張り出していることに加え、さらに上空には中国大陸から別の高気圧が張り出し、背の高い2つの高気圧に覆われ、晴れの天気が続いています。
夏に気温が下がる要因として、前線や台風でくもりや雨の日が続くことが挙げられますが、高気圧の勢力が強く、昨日発生した台風6号も、今日7月29日9時時点で、大陸方面に向かうと予想されています。

終わり見えぬ危険な暑さ!いつまで続く?


東北から南で猛暑が続いていますが、この危険な暑さは、少なくともこの先1週間は続くでしょう。
来週末以降も、気象庁の2週間気温予報では、8月上旬にかけて気温のかなり高い状態が続き、北海道から九州で高温の「早期天候情報」が発表されています。
この「早期天候情報」は10年に1度程度しか起きないような高温となる可能性が通常よりも高まったときに発表される情報です。
屋外での活動は飲み物を十分にとり、ご自身だけではなく、高齢者やお子さまの体調もこまめに確認するなど、万全の対策を心掛けて下さい。
そらくらでは、熱中症対策をまとめています。
大人向け⇒https://sorakura.jp/20230628201-2/
子供向け⇒https://sorakura.jp/20230714201-2/
こちらを参考に対策をいま一度見直し、万全の対策で夏を楽しみましょう!