小学校の夏休みに入り、友達と遊んだり、プールやキャンプ、花火をしたりと、楽しいことが盛りだくさん!ただ、夏休みは意外とあっという間に過ぎますので、宿題は計画的に進めないと8月後半が大変なことになりますね。数ある宿題の中でもひと苦労するのが、読書感想文や算数ドリル、そして自由研究です。自由研究は工夫すれば子どもの創作意欲を掻き立て、楽しい発見もありますので、後回しにしないのがおすすめです。
今回は、気象予報士がおすすめする理科に関する自由研究を、前編・後編の2回に分けてお届けします。前編では、虹・ストームグラス・温度計の3つのテーマを取り上げていきます。
テーマ① 虹をつくろう
晴れた日は家にあるもので簡単に虹をつくることができます。太陽光が水滴で反射するメカニズムを理解するのは知識が必要になりますが、小学校低学年~高学年まで、レベルにあわせて取り組めるテーマです。
今回は自然光を使う方法を紹介しますが、懐中電灯でつくることもでき、また、ペットボトルや鏡など、さまざまな道具で実験することも可能です。
・準備するもの:ガラスのうつわ、白い紙、水
実験のレポートを紙にまとめましょう。以下の6つのポイントを意識すると見やすくまとめることができます。① タイトル
② このテーマをえらんだ理由
③ 準備するもの
④ 実験方法
⑤ 結果・わかったこと(虹ができる仕組みを説明できると◎)
⑥ 感想
テーマ② ストームグラスをつくろう
ストームグラスの歴史は19世紀と古く、19世紀初期には航海時の天気予報の道具として使われていました。部屋のインテリアとしてもかわいく、薬局や100円ショップなど身近なお店で材料を揃えてつくることができます。ストームグラスの結晶の現れ方は、温度や湿度によって変わるため、何日間か観察してみましょう。
・準備するもの:精製水100g、無水エタノール90g、しょうのう28g、ビーカー2つ、蓋付きのガラス瓶、計量器、マドラー、スポイト
低学年の子どもは、できたストームグラスと、ストームグラスについて説明した文章を一緒に提出しましょう。
中高学年の子どもは、さらに観察した結果を紙にまとめてみてください。結晶の現れ方と天気予報には関係があります。ルールを見つけてみたり、温度計や湿度計の値を調べてみたりしましょう。① タイトル
② このテーマをえらんだ理由
③ 準備するもの・つくり方
④ 観察結果(天気や温度・湿度と、結晶のようすを表にまとめる)
⑤ わかったこと(結晶のようすと天気の関係がわかると◎)
⑥ 感想
テーマ③ 温度計をつくろう
ペットボトルを使った温度計をつくることで、空気が温度によって大きくなったり小さくなったりすることを学べます。デジタル温度計と並べ、さまざまな環境で実験することで、ペットボトルの中の液体の変化を目で見て確かめることが可能です。
キリを使ってキャップに穴をあける必要があるため、大人が横について一緒に作業してください。
・準備するもの:キャップ付きペットボトル、ストロー、キリ、厚紙、水、入浴剤か絵具、えんぴつ
できた温度計を一緒に、観察結果を紙にまとめて提出しましょう。① タイトル
② このテーマをえらんだ理由
③ 準備するもの・つくり方
④ 観察結果(外の気温とペットボトルの写真やイラストを並べる)
⑤ わかったこと(空気が温度によって大きくなったり小さくなったりすることを説明できると◎)
⑥ 感想
<関連ページ>
・【小学生向け】夏休みの自由研究テーマ特集・前編
https://sorakura.jp/20230727201/
・【小学生中高学年向け自由研究】天気の記録の調べ方
https://sorakura.jp/20240713201-2/