沖縄や奄美は梅雨シーズン真っただ中で、5月29日には、九州北部や四国、中国、近畿、東海の5つの地方で、平年より1週間ほど早い梅雨入りの発表がありました。残る関東や北陸、東北も雨のシーズンはもうすぐです。ジメジメする梅雨の時期は、家事も億劫になりがち。そんなこれからの時期の家事の負担を減らすために、本格的な雨のシーズン前に下準備をしていきましょう。
今のうちに済ませるべき家事5選
梅雨の家事の天敵といえば、雨や湿気ですね。雨が降れば洗濯物の外干しができなかったり、買い物も自転車は使えなかったりしますし、湿気でカビが増殖しやすくもなります。カビが増える要因は「温度」「湿度」「栄養源」です。温度25℃の場合、湿度が70%だと数か月で、湿度が90%ではわずか2日で目に見える程度まで繁殖すると言われています。
梅雨の億劫な家事を乗り越えるために、本格的な雨のシーズンの前に済ませるべきポイントを押さえておきましょう。
① 部屋の空気の入れ替え
冬は寒くてなかなか空気の入れ替えができなかった方もいるかと思いますが、このタイミングでクローゼットや靴箱、浴室、リビングなど、部屋の中の空気を入れ替え、湿気を逃がしましょう。
空気の入れ替えは、部屋の対角線にある2か所の窓を1時間に5~10分程開けてください。風の入り口となる窓は数十cm、出口となる窓は大きく開けると効果的です。窓が1つしかない場合は、ドアを開けた上で扇風機やサーキュレーターを窓の外に向け、空気の流れを作るとよいでしょう。
② 水回りの掃除・除菌
洗濯機や浴室、キッチンなどの水回りは、ただでさえも家の中で湿度が高く、カビが繁殖しやすい場所です。カビは、でん粉や糖分を含んだ食品を特に好んで栄養源とするため、まずはきれいに掃除をし、整頓した状態を保つようにしてください。スポンジなどの小物を新しくするのもよいでしょう。そして掃除後には除菌スプレーなどを使い、除菌を徹底してください。
③ エアコンや換気扇の掃除
エアコンや換気扇の中にホコリなどの汚れがあると、カビやすかったり、効きが悪くなったりし、嫌な臭いがすることもあります。フィルターの手入れや掃除をし、場合によっては専門のクリーニング業者に依頼してもよいでしょう。また、エアコンは冷房の設定を最低温度にして10分程度試運転をし、動作を確認してください。
④ 布団やカーテンなど大物の洗濯
梅雨時期に雨が続くと、布団やシーツ、タオルケット、カーテンといった大物は乾きづらくなります。まずはしっかり洗い、汚れを落としてください。臭いが気になる場合は、洗濯表示を確認した上で酸素系漂白剤を使うと、カビの予防もできて一石二鳥です。
梅雨に入ってからは、晴れた日を狙って洗濯をし、雨の日は乾燥機や除湿器、サーキュレーターなどを使い、湿気でカビが繁殖しないように気を付けましょう。
⑤ 夏服への衣替え
日本の多くの地域では、6月1日と10月1日が衣替えの日で、2週間から1か月程の移行期間が設けられます。6月1日であれば、夏服へと衣替えするタイミングですね。
関東や東海、西日本では、6月に入ると朝晩は20℃、昼間は25℃を超える日が増え、湿度が高いため不快な暑さとなりがちです。6月はまだ長袖シャツやカーディガンも活躍しますが、早めに半袖の準備を進めましょう。また、着る機会のないニットやジャケット、コートは洗濯やクリーニングをし、防虫剤と乾燥剤を一緒に入れて収納しましょう。異なる種類の防虫剤を併用すると化学反応の起こる可能性があり、大切な衣服が傷んでしまいますので、避けてください。
<参考>
・文部科学省 「カビ対策マニュアル 実践編」
https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/sonota/003/houkoku/08111918/003.htm