こどもの日である明日5月5日はGW真っただ中で、お休みという方も多いのではないでしょうか?
こどもの日と同じ日の「端午の節句」は何をして過ごせばよいのでしょうか?お祝いメニューや鯉のぼりが気持ちよく泳ぐ風速の関係をピックアップして紹介していきます!
こどもの日は何する?風習も含めてご紹介!
こどもの日自体は、男の子も女の子もお祝いされる対象ですが、「端午の節句」と同じ日になるため、こちらは男の子の健やかな成長を祈願する日となっています。具体的には、何を飾り、食べるのでしょうか?大きく4つに分けてご紹介していきます!
内飾りの五月人形
家の中に飾る「内飾り」といえば五月人形ですね。その歴史は古く、鎌倉時代から室町時代に鎧や兜を家に飾る習慣ができ、わが子を守ってくれるようにという願いを込めて、鎧兜(よろいかぶと)を飾っています。そのほか、「元気で優しく育つように」願いを込め、金太郎人形を置くこともあります。
外飾りの鯉のぼり
屋外に飾る「外飾り」は鯉のぼりです!大空を泳ぐ鯉のぼりのように元気に育って欲しいとよく言いますが、こちらも「健やかな成長と出世」を願う意味が込められています。ほかの魚でもなく、なぜ鯉かというと、沼や池などの過酷な環境でもしっかりと生きていけることが理由です。また、中国の「登竜門」、日本の「鯉の滝登り」の言い伝えが由来となっていて、鯉が激しく流れる滝をのぼり、龍に変身して天へのぼっていったとされ、とても縁起が良いんです。
最近では、ベランダや室内などコンパクトに飾れるものが好まれる傾向があります。
端午の節句の伝統的な食べ物は?
端午の節句のお祝いは、地域によって異なり、主に関東で柏餅を、関西はちまきを食べる風習があります。
柏餅は、餡をくるんだお餅を柏の葉っぱで挟んだ食べ物です。餡は、「つぶあん」や「こしあん」のほか、地域によっては「みそあん」が食べられることもあります。柏の木は、新芽が出るまで古い葉っぱが落ちないという特徴があり、「子孫繁栄」や「家系が途絶えないように」という意味が込められています。
ちまきは、巻いている笹や茅(ちがや)には邪気を払うとされる言い伝えがあり、「魔除け」の意味が込められています。
なぜ、柏餅は関東で、ちまきは関西で親しまれているのでしょうか?西日本には、柏の木があまり自生していないことが理由の一つとされています。また、ちまきを食べる風習は、中国から伝わったとされるため、西日本で根付いたと考えられます。
そのほかの風習には菖蒲(しょうぶ)湯!
そのほか、端午の節句に合わせて、菖蒲湯に浸かる方も多いのではないでしょうか?もともと古代中国では、菖蒲が病気や災いを払う薬草と考えられていました。この風習が奈良時代頃に日本へ伝わり、菖蒲湯に入る風習が広まっていったのです。
菖蒲湯に浸かると独特の爽快感のある強い香りがありますが、赤ちゃんは「かぶれ」や「かゆみ」を引き起こす可能性があるため、控えた方がいいでしょう。ただ、菖蒲湯にはいろいろな効能があり、保湿効果やリラックス効果のほか、肩こりなどの改善も期待できます。男の子だけだはなく、女の子や大人が入浴しても問題ありませんので、明日の夜は菖蒲を用意しても良いかもしれませんね。
「端午の節句」は、3月3日の「桃の節句」のように別名があり、「菖蒲の節句」ともいわれています。
おすすめのお祝いメニュー!
「端午の節句」の風習としては、柏餅やちまきを食べるのが一般的ですが、男の子のいるご家庭ではお祝いメニューを用意する方も多いのではないでしょうか?
最近では、鯉のぼりをモチーフにしたお寿司やケーキ、兜の形をした食べ物を作るのがトレンドです。また、クッキーはお子さんとも一緒に作れるため、ゴールデンウィークの思い出作りにもなっておすすめです。ホットケーキミックスを使うと、専門的な材料はあまり必要なく、手軽に始められますよ!チョコペンなどでお絵描きしても良いでしょう。
鯉のぼりが気持ちよく泳ぐのは風速何m/s?
ところで、そよそよと気持ちよさそうに泳ぐ鯉のぼり。一番気持ちよく泳ぐ風速は何m/sだと思いますか?
ポリエステル生地やナイロン生地、布製など鯉のぼりの素材にもよりますが、一般的にはほぼ無風だと泳がず、風速2~3m/sから泳ぎ始めると言われています。地面と平行になるように元気に泳ぎ出すのは5m/s以上です。街で鯉のぼりを見かける際は、風の強さにも注目してみましょう!
「端午の節句」をはじめとする五節句とは?
節句とは、古代中国の「陰陽五行説」に基づく暦です。今日5月5日の「端午の節句(菖蒲の節句)」のほか、9月9日の「重陽の節句」などがあり、五節句と呼ばれ、季節の節目の日となっています。次は7月7日の「七夕の節句」となります。