【子育てコラム】自然を楽しもう!冬の遊び特集

本格的に寒くなり朝は起きるのがつらくなってきましたが、冬にしか体験できないこともいっぱいで、冬の自然も様々な魅力がありますね!太平洋側では晴れると空気中の水分が少なく空がきれいで、遠くの山まで見渡すことができます。一方、日本海側では、雪が降り、雪かきが大変な日もありますが、雪遊びを楽しめます。冬の楽しみ方を気象予報士の視点でご紹介します。

霜柱について

霜柱で遊ぼう

冬になると芝生や畑など柔らかな土の上で見つけられる霜柱。霜柱を踏みつぶした時の、ザクザクッとした踏み心地や音を楽しめるのは冬ならではです。

霜柱のできる条件

霜柱のできる条件は、冬の天気と土の種類がカギを握ります。穏やかに晴れて冷え込みの強まった冬の夜、地上の気温が0~-10℃となる日に、関東平野部や東北南部などかつて火山灰が降り積もった、雪の少ない地方でよく見られます。霜柱は実は全国的にみられる現象ではなく、いくつかの条件が揃わないと見ることのできない珍しい現象なのです。

霜柱のでき方

霜は空気中の水分が氷になり、植物や車の窓、地面によくできますが、霜柱は地中の水分が凍ってできる別の現象です。地上の気温が0℃以下になると、地表面の水分が凍ります。地表面よりも暖かい土の中では、土の中の水分が次々と地表面にしみ出してきます。そのしみ出してきた水は霜柱となり、地表面の氷を押し上げます。

氷について

氷はどんな天気のときにできる?

風がおだやかでよく晴れた冬の夜に地表付近の温度0℃以下となった日に氷が張りやすいです。天気予報で放送される最低気温は、地上から1.5mの高さの気温のため、最低気温が3℃ぐらいでも、地表付近ではもっと気温が下がっていて、0℃ぐらいになっていることがあります。

氷とふれあおう

よく冷え込んだ日は、池や田んぼのほかに、公園の噴水や軒下など氷が張っているか探してみるのも楽しいですよ。また、冷え込みの強まる日には、摘んできた草花などを、水をはった牛乳パックの中に入れて一晩外に置いてみましょう。夜間の冷え込みが十分であれば、翌朝には氷できた美しい氷中花「ひょうちゅうか」ができますよ。

0℃以下になっても凍らない水


また、寒い地域では、樹氷「じゅひょう」といって0℃以下になっても凍らない水の粒が、冷えた樹木にぶつかって凍り付くこともあります。山形県の蔵王(ざおう)など北日本や東日本の標高の高い山地に樹氷の名所があります。

雪遊び中の服装は?


積もるほどの雪が降ったら、雪だるま作りや雪合戦などの雪遊びをしたいところ。雪遊びをするときの、こどもの服装は耐水性が高く、袖や裾から雪の侵入を防ぐ暖かなスキーウェアがいいでしょう。ポリエステルのウェアははっ水機能がある程度備わっていることも多いですが、あらかじめ、はっ水スプレーをしておくことをおすすめします。インナーは汗を吸って速乾性が高く、汗冷えしない素材のものを選んでください。靴は長靴だと足が冷えてしまい動きにくいため、ボアで暖かく滑りにくいスノーブーツがいいでしょう。

冬も熱中症対策を

冬場も知らず知らずのうちに汗をかいているため、夏同様にしっかりとした水分補給をすることが大切になります。冬は空気の乾燥によって体の水分も奪われやすく、気温が低いことで喉が渇きにくくなるため、飲み物を飲む量が少なくなります。特に体調がすぐれず、お腹を下し気味のこどもは、脱水に注意しましょう。