この時期の家事のお悩みは、ずばり洗濯物が乾きにくいこと!
しだいに冬型の気圧配置になり、太平洋側は、晴天の日が増えてきていますね。ただ、乾燥した晴天の一日に、朝から洗濯物を外に干していても乾かないことが多くなってきます。また、日本海側は、雨や雪の日が増え、室内に洗濯物を干す機会も多いはず。そこで、今日はこの時期に洗濯物が乾きにくい理由と、洗濯物を乾かすコツをみてみましょう。
洗濯物が乾きにくい理由
朝から晴れていて、洗濯物を外に干していても、乾きにくい理由は大きく2つあります。
気温と湿度の低さ
天気予報などで「湿度50%」と、よく耳にしますが、これは、一般的に「相対湿度」を指します。相対湿度は、気温によって含まれる水分の量が異なり、その気温で含むことのできる最大の水分量のことを飽和水蒸気量といいます。飽和水蒸気量は、気温が高いほど多く、気温が低くなると少なくなります。同じ湿度50%でも、気温30℃と気温15℃で比較すると、空気中に含むことのできる水分量はおよそ半分となります。冬は、湿度自体が低いですが、夏よりも飽和水蒸気量が少ないため、洗濯物から水分が蒸発するのに、より時間が掛かるんです。
日照時間
これから12月下旬の冬至に向かうにつれて、朝の日の出る時間が遅く、夕方の日の入り時間が早くなるため、日照時間はしだいに短くなります。東京都心の昼間の時間は、最も長い「夏至」と比べると、冬至は5時間ほど短いんです!
2つの理由が重なり、また防寒が理由で衣服も厚くなるため、冬は、洗濯物が特に乾きにくくなります。洗濯物を長く干していると、生乾きの嫌な臭いの原因となるため、洗濯方法や干し方の工夫をしてみましょう。
洗濯物を乾かすコツ
乾きにくい洗濯物を上手に乾かすコツをまとめてみました!
洗濯の機能や洗剤を上手に使い、干す場所の環境を変えてみましょう
洗濯物を早く乾かしたいときは、洗濯機の脱水時間をいつもより長めに設定しましょう。また、室内で乾かす場合は、扇風機などを使い、空気を循環させたり、除湿器・暖房を使ったりして、湿度や温度をコントロールし、乾きやすい環境を作ることもおすすめです。さらに、抗菌作用のある洗濯用洗剤や柔軟剤を使うと、臭いを抑えることができます。
干し方を工夫してみましょう
ライオン株式会社のお洗濯マイスター大貫和泉さんによると、
1.両端の長めの衣類に風が当たりやすく
2.洗濯物の水分蒸発がしやすい配置であること
3.アーチ下部に大きな空間があるため、風が通りやすい
また、ズボンは筒状に干すと早く乾きます。靴下は、ゴムの部分を上にして干すと、ゴムの部分が早く乾き、ゴムの劣化を防止することができます。ゴムの部分を上にして干すようにしましょう。
今回、ご紹介したコツは、室内干しをする際にも応用できますよ!参考にしてみてくださいね。
参考・引用
国立天文台「各地のこよみ」
https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/
ライオン株式会社 生活情報サイト「Lidea」
「部屋干しをスピード乾燥!角ハンガーを使った「アーチ干し」のすすめ」
https://lidea.today/articles/175