いまから備えておきたい、都心の雪対策を知ろう!

11月に都心で雪が降ることも

まもなく寒い冬がやってきます。冬の天気で気掛かりなものといえば雪ですが、東京の雪は早いといつごろから降ってくるのでしょうか。まず、初雪という言葉について説明します。気象庁では初雪とは「8月1日から翌年の7月31日までに初めて降る雪やみぞれ」と定義しています。では、東京で過去に一番早かった初雪はいつかというと、1900年に観測された11月17日となっています。つまり、早いと今ごろに雪が降ってくる可能性があるのです。近年でも2016年11月24日に初雪を観測しており、東京都心で11月に初めて雪が積もった日でもあります。この日は東京以外でも、宇都宮や前橋で4cm、千葉は2cmの積雪を記録しました。このように11月に雪が降ることは度々あります。

都心で雪が降るとどうなるか

東京を含む関東地方では、太平洋側に位置しているため冬の間は晴れることが多く、あまり雪が降りません。そのため雪に対して弱く、慣れていない人も多いです。東京周辺で雪が降ると、まず交通網が乱れます。鉄道や車は豪雪地帯のように雪対策がしっかりと施されていないことが多く、少しの雪でもストップしてしまいます。また、通常雪の上で歩くことに慣れていないため、転倒してしまい、怪我をすることも考えられます。

早めの雪対策が大事

雪に慣れていないからこそ、早めの対策が必要です。では、雪対策は、どのようにすればよいでしょうか?

1. スコップの用意
雪が降って積雪となると、雪かきをするためにスコップが必要になります。スコップには主に金属製とプラスチック製があります。金属製は丈夫で、壊れにくいのが特徴ですが、重量感があり、長時間雪かきをすると疲れてしまうというデメリットがあります。一方、プラスチック製は、金属製に比べて丈夫さはやや劣るものの、重量が軽く長時間雪かきするのに適しています。自分に合ったスコップを用意すると良いでしょう。また、雪が降ってからホームセンターなどへ買いに行こうとすると、売り切れてしまい買えないという状況になります。雪が降ってからではなく、今のうちに用意しておくと良さそうです。


2. 車のタイヤ対策
車のタイヤが夏タイヤ(ノーマルタイヤ)の場合、雪が少しでも積もるとスリップするおそれがあります。そのため冬タイヤ(スタッドレスタイヤなど)に交換するのがオススメです。天気予報で雪の予報が出てからお店に交換しに行くと、混雑してすぐに対応できない可能性があります。この時期から交換することも考えておきましょう。また、タイヤに巻くチェーンも車に常備し、装着方法を覚えておくと、いざという時に便利です。


3. 水や食料の備え
雪が降ると交通網が乱れる可能性が高くなります。その場合、流通が滞りスーパーやコンビニエンスストアで商品不足になるおそれがあります。また、雪が降るということは気温が低くなりますので、水道管が凍り水道水が出ないという状況も考えられます。このことから、事前に水や食料を備蓄しておくことも大切です。

事前の雪対策として3つを挙げましたが、本格的に冬が始まる前に少しずつ行動してみて下さい。

参考
気象庁 天気予報等で用いる用語 季節現象
https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kisetsu.html