この週末の11月1日(土)午後5時半からは、茨城県で『第94回土浦全国花火競技大会』が開催されます。歴史が長く、今年2025年は100周年を迎える記念すべき回です。
このコラムでは、土浦全国花火競技大会の歴史や当日の茨城県土浦市の天気・気温を解説していきます。
日本三大花火大会の一つ・土浦全国花火競技大会とは?
土浦全国花火競技大会(以下、土浦花火大会)は、茨城県土浦市で毎年11月の第1土曜日に行なわれる花火大会です(荒天時は翌週に延期)。今年2025年は明後日11月1日(土)に開催されます。毎年8月2日・3日に開催される『長岡まつり花火大会(新潟県)』と、毎年8月最後の土曜日に行われる『大曲の花火(秋田県)』と合わせて、日本三大花火大会と呼ばれています。
土浦花火大会は『スターマインの部(※数十発~数百発におよぶ速射連発花火)』、『10号玉の部』、『創造花火の部』の3部門を競い、余興花火もあわせると約2万発の花火が打ち上げられ、秋の夜空を彩ります。
会場は、茨城県土浦市の桜川畔学園大橋付近で、当日は土浦駅東口からシャトルバス(※有料)が運行されます。
土浦全国花火競技大会の歴史とは?

土浦花火大会は、1925年に『神龍寺』の秋元梅峯住職が私財で花火大会を開催したのがルーツです。第二次世界大戦による中断もありましたが1946年に復活し、1959年に『速射連発の部(現在のスターマインの部)』 が設けられ、今では土浦花火大会を象徴する部門となっています。1971年からは現在の桜川畔学園大橋付近での開催となり、2020年からは開催時期が10月第1土曜日から11月第1土曜日へと変更になりました。
2018年の大会では負傷者が出てしまった事故や強風の影響で途中中止となり、2019年も全ての業者の打ち上げが消化できませんでした。さらに2020年と2021年はコロナ禍の影響で中止となったため、2022年は5年ぶりに花火競技が成立しました。2023年は開催できたものの、2024年も天候の影響で中止となっています。
2024年は台風の影響で中止に!花火大会の中止基準とは
昨年2024年は11月2日に開催が予定されていましたが、台風21号の影響による雨や、雲の高さが低いことなどから中止となり、翌日11月3日や翌週の9日への延期も安全が確保できないことから行なわれませんでした。
台風21号は11月1日21時に東シナ海で温帯低気圧へと変わって秋雨前線と一体化し、本州南岸を進んで四国や九州を中心に記録的な大雨となりました。

公式サイトによると、雨天決行ですが荒天の場合は延期となり(翌週の土曜日)、実施の判断は開催前日の午前9時に行うとあります。明確な基準の掲載はありませんが、荒天とは、雨や強風の場合を指します。
大雨・洪水警報が発表されている場合は、原則として中止となるでしょう。注意報の場合であっても、川の増水が予想される場合などは危険を伴いますので、中止となる可能性があります。茨城県防災・危機管理部の「煙火消費の手引き」では10分間の平均風速(風速計による測定)が10m/s以上の場合や、会場周辺で落雷の危険がある場合も、中止や中断の必要があるとしています。
2025年開催当日の茨城県土浦市の天気や気温は?

前日10月31日(金)の夜はまとまった雨が降り、11月1日(土)の明け方まで雨の残ることがありますが、天気は回復へ向かうでしょう。早い時間から場所取りをする方は足元がぬかるんでいる可能性がありますので、滑りにくい靴を準備してください。
日中は過ごしやすい陽気となりますが、夜はグッと気温が下がるでしょう。風はそれほど強くないものの、空気がヒンヤリと感じられますので、花火大会に行く方は羽織る物を用意し、寒さ対策を万全にしてください。
秋の花火大会の注意点とは?
秋の花火大会を鑑賞する際は、ブランケットや携帯用のカイロ、暖かい飲み物を持参するとよいでしょう。一日の寒暖差が大きい場合はカーディガンやコートなど脱ぎ着しやすいアイテムを、くもりなどで気温差が少ない場合は防寒アイテムをプラスするなど対策が必要です。
<参考・引用>
・土浦全国花火競技大会 公式サイト
https://www.tsuchiura-hanabi.jp/
・茨城県防災・危機管理部 消防安全課産業保安室「煙火消費の手引き」
https://www.pref.ibaraki.jp/somu/nanse/kankyo/documents/enkatebiki.pdf