【バルーンフェスタ2025】佐賀の天気はどうなる?歴史やフライトと気象の関係を徹底解説

2025年10月30日(木)から11月3日(月・祝)までの5日間は、佐賀県佐賀市で「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ(以下、バルーンフェスタ)」が開催されます!
このコラムでは、バルーンフェスタの歴史やフライトと気象の関係、2025年の開催期間中の佐賀県佐賀市の天気・気温を解説していきます。

佐賀インターナショナルバルーンフェスタとは?

バルーンファンタジア

佐賀インターナショナルバルーンフェスタは、毎年秋のこの時期に佐賀県佐賀市にある一級河川・嘉瀬川(かせがわ)の河川敷で開催されるアジア最大級の国際的なフェスティバルです。開催期間中には「パシフィック・カップ」「熱気球日本選手権」「熱気球ホンダグランプリ」など複数の公式大会が行われます。また、「バルーンファンタジア」では、アニメや動物などの人気キャラクターがバルーンとして登場します。さらに、4日目と最終日5日目の夜には、河川敷に並べられた熱気球がライトアップされます(夜間係留)。
バルーンフェスタは、1978年に福岡県甘木市で開かれた「バルーンフェスタ・イン九州」という、5機のバルーンが参加した熱気球大会がルーツです。会場が佐賀県に移ったのは1980年で、1984年からは国際大会となり、「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」という名称になりました。参加機数はどんどん増え、日本で初めて佐賀熱気球世界選手権が開催された1989年には132機と初めて100機を超えました。その後も佐賀熱気球世界選手権が2度目に開催された1997年には170機、3度目に開催された2016年には186機まで増えていて、そのほかの年もコロナ禍で中止となった2020年と無観客試合となった2021年を除くと、概ね100~130機前後のバルーンが参加しています。

バルーン(気球)の天敵は何?

バルーンフェスタ

バルーン(気球)の天敵は、雨(雪)と風です。雨(雪)の日は、視界が悪く、気球が濡れて重くなるため、フライトは中止になる場合が多くなります。霧で周囲が見えない場合や落雷のおそれがある場合もフライトはできず、日没後も飛べません。
また、晴れていても風が強まると中止になる可能性があります。目安となる風速は4m/sで、日本気球連盟の「熱気球係留安全規定」では係留(気球をロープでつないで一定の範囲内で上下する飛行)を行ってはならないとしています。晴れる日は日差しの影響で地表面付近が暖められると、上昇気流(サーマル)も生じやすく、操縦を不能にする危険性があるため、フライトは早朝と夕方に行われます。特に朝はフライトする可能性が高く、晴れて風が穏やかな日の夜から朝の時間帯は、地表面から熱が外に逃げていく”放射冷却”によって、昼間よりも大気が安定しやすい状態となります。

この先の佐賀の天気や気温は?

バルーンフェスタ2025の天気

30日(木)は晴れますが、次第に湿った空気の影響を受け、雲が増えるでしょう。一日の中の寒暖差がかなり大きく、気温の変化に注意が必要です。
31日(金)は低気圧や前線の影響で雨が降ったり止んだりとなるでしょう。気温も上がらず、冷たい雨となり、北よりの風が強まりそうです。最新の情報にご注意ください。
11月1日(土)は雲が目立ちますが次第に晴れて、2日(日)と3日(月・祝)は安定した晴天となるでしょう。昼間は過ごしやすい陽気となりますが、放射冷却によって朝晩は空気が冷えそうです。

<参考・引用>
・佐賀バルーンフェスタ 公式サイト
https://www.sibf.jp/