【気象予報士が解説】今週北海道は初冬の寒気が南下して北海道の山地は今季初の積雪や吹雪の可能性も

この先1週間は北海道では初冬の寒気が度々南下し、山地では雪の降る可能性があります。
寒気南下のタイミングや北海道の気温傾向について気象予報士が解説します。

日ごとに気温低下!8日(水)は冷たい雨が降り山沿いでは積雪の可能性も

週間気温1006

低気圧が千島近海を発達しながら進んだ後カムチャッカ半島あたりで停滞するため、北海道では冬先取りの寒気が度々流れ込みそうです。
明日7日(火)は北海道では冷え込みがグッと強まり、全道的に最低気温が10度を下回る所多くなりそうです。
さらに、8日(水)~9日(木)と三連休中日の12日(日)は、山地で雪の降る目安の強い寒気が南下し、気温はここ数日と比較すると大幅に低くなり、全道的に最高気温は15度前後となるでしょう。
特に、8日(水)は広く雨が予想され、雨の降り方によっては山沿いでは積雪の可能性があります。
また、発達する低気圧の影響で、ふぶきによる見通しの悪化に注意が必要です。

雪道の運転への備えや運転する際の注意ポイントとは

雪道

今週は北海道の山地では今シーズン初めての積雪となる可能性があります。
普段雪に慣れている地域の方でも、雪が降ってさらに風が吹くと視界が悪化したり、路面が凍結していれば滑りやすかったりと、車の運転には危険を伴います。事前の備えや運転する際の注意ポイントを確認しましょう。

① 冬用タイヤやチェーンの装備
ノーマルタイヤは、雪が少しでも積もるとスリップするおそれがあります。必ず冬用のスタッドレスタイヤやチェーンを装備しましょう。スタッドレスタイヤはスリップサインが露出してしまうと道路交通法違反となります。履き替え前に確認してください。

② 急ブレーキや急発進はNG
雪道ではスリップしてしまったり、いつもよりブレーキの効きが悪くなったりする可能性があります。ゆっくりと発進し、急ブレーキや急な車線変更などはしないようにしてください。

③ 車間距離を十分にとる
雪道ではブレーキが作動してから車が停止するまでの距離がいつもより長くなります。車間距離を十分にとり、ブレーキはいつもより慎重に踏むようにしてください。

④ 坂道の運転は滑りやすいため要注意
雪の日は平坦な道も注意が必要ですが、坂道は特に滑りやすくなります。上り坂の場合は、平坦な道で助走をつけてから、途中で停止せずにアクセルを一定に保って登りましょう。下り坂の場合は、すぐに停止できる速度にしてエンジンブレーキを使ってください。

⑤ ガソリンなどの燃料は満タンにする
雪が降ると、渋滞や事故などでいつもより時間がかかり、ガソリンなどの燃料の消費が増える可能性があります。燃料は満タンにしておくとよいでしょう。