少しずつ秋らしくなってきた今日この頃。秋の夜長に星空を眺めてみましょう!
10月6日(月):中秋の名月は土星と共演!
中秋の名月とは旧暦(太陰太陽暦)の8月15日の夜に見える月のことです。平安時代に中国から伝わり、農業の行事と結び付いたことから芋名月とも呼ばれます。今年の中秋の名月は10月6日(月)で、そらくらでは前日に最新の天気予報や風習について、コラム記事をアップします!
今年2025年の中秋の名月は、満月ではなく、満月は翌日の7日(火)となります。10月の満月は、アメリカの先住民族のネイティブアメリカンが名付けた名前ではハンターズムーン(狩猟月)と呼ばれています。先住民が冬になる前に狩猟を盛んに行う時期であることが由来です。
10月21日(火):オリオン座流星群がピーク!
21日(火)はオリオン座流星群が見頃を迎えます。1時間に5~10個程度の流れ星を観測できるでしょう。午後10時頃から流れ始めますが、流れ星の放射点が高くなる真夜中過ぎからが観測に適します。
観察の際は空気がヒンヤリと感じられますので、風を通しにくいアウターを用意し、ブランケットや温かな飲み物を持っていると良いでしょう。目が暗さに慣れるまで、一般に30分から1時間程度かかると言われています。レジャーシートなどのうえに寝転がりながら気長に待つのもおすすめです。
筆者の一押し!10月21日(火):緑色の彗星!?『レモン彗星』に注目
緑色をした彗星『レモン彗星』に注目です!
今年2025年に発見されたレモン彗星(C/2025 A6)は、果物のレモンではなく、アメリカのレモン山天文台によって発見されたことから、名前が付けられました。
オリオン座流星群のピークと同じ21日(火)頃に地球に最も近づき、緑に輝く理由は二原子炭素(C2)に由来していることです。11月上旬にかけ観測されることが期待されています。
4等級ほどまで明るくなることが予想され、空が暗い山などでは肉眼で見える可能性もあります。双眼鏡を使ったり、三脚で固定し一眼レフで写真を撮ったりすると、さらにハッキリと観察できるかもしれません。
夕方から夜のはじめは西の空に、明け方は北東の空に現れ、北の空にある北斗七星を頼りに探すと良いでしょう。
ここまで10月の天体情報を解説しました!
今月の星空情報ではおすすめの天体情報を連載しています。
<参考>
・国立天文台「ほしぞら情報2025」
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2025/
・国立天文台「主な流星群の一覧」
https://www.nao.ac.jp/astro/basic/major-meteor-shower.html#orionids