明日10月1日は『衣替えの日』とされています。秋冬服へシフトチェンジをするタイミングですが、今年2025年は残暑が厳しく、昨日9月29日には、気象庁から『高温に関する早期天候情報』が発表され、東・西日本や沖縄・奄美では10月5日頃から平年より気温がかなり高くなる可能性があります。
また、9月22日に発表された3か月予報によると、10月は東・西日本を中心に平年より気温が高くなりそうです。11月は西回りの寒気の影響で徐々に気温が下がり、12月は一気に寒い冬が到来するでしょう。
この先の気温や衣替えのポイントを気象予報士が解説します。
寒暖差の大きい時期!昼間は半袖が活躍しても朝晩はヒンヤリ
この先は高気圧と低気圧が交互に通過し、天気は秋らしく周期変化となるでしょう。
10月スタートの明日1日(水)は、前線や低気圧の影響で東北や東日本で雨が降り、東北や関東では昼間でも少しヒンヤリ感じられるでしょう。ただ2日(木)は暑さが戻りそうです。
東海から沖縄では30度以上の真夏日や真夏日一歩手前の暑さとなりやすいでしょう。
北海道や東北北部は25度を下回る日が増え、来週は北海道で20度に届かない日がありそうです。
また、この先は秋らしく寒暖差が大きくなるでしょう。
北日本では朝晩は20度を下回り、来週は北海道で10度前後となる日もありそうです。東・西日本も20度前後となる所が多く、空気が少しヒンヤリと感じられるでしょう。
10月1日は衣替えの日!衣替えのポイントは?
衣替えとは、季節が移り変わり、それまで着ていた衣服を新しく訪れた季節に合ったものに着替えることです。日本の多くの地域では、6月1日と10月1日が衣替えの日で、2週間から1か月程の移行期間が設けられます。
10月1日であれば、本来は夏服から秋・冬服への衣替えが行なわれますが、残暑の厳しい年は、日中はまだ半袖や五分袖などが活躍します。朝晩が冷える場合はストールなどで調整するのがよいでしょう。最高気温が20度を下回るようになると、パーカーやカーディガンなどの軽い羽織物が欲しくなりますので、この先の天気予報をみて、最高気温が20度を下回る日が増えてきたら、秋服へと移行するのがよさそうです。
以下の4つのポイントを意識して衣替えを進めましょう!
衣替えのポイント① 衣替えに適した天気
衣替えは、湿度が低く、よく晴れた日の昼前後に行うのが最適だといわれています。衣服の収納にとって「湿気」はカビの原因となるため、雨の日は避けましょう。また、夏の高気圧(太平洋高気圧)は暖かく湿った空気をもたらしますが、この先秋の移動性高気圧に覆われるようになると、カラッと晴れる日が多くなり、衣替えに最適です。
衣替えのポイント② 衣替え前の洗濯方法
ちゃんと洗濯してからタンスにしまったはずなのに、次のシーズンに出してみたら、お気に入りの服に黄ばみ・汗じみが付いていた経験はありませんか?素肌に直接触れる夏物は皮脂がつきやすく、中には頑固なものもあります。皮脂汚れを落とすには、酸素系漂白剤や重曹が効果的です。それでも落ちない汚れや、自宅で洗濯できない衣服はプロにお任せするのがよいでしょう。
衣替えのポイント③ いらなくなった洋服は断捨離を!
洗濯やクリーニングをして収納したものの、翌シーズンになったら着なかったなんてことはよくありますよね。衣替えは断捨離のよい機会です。デザインやサイズを考慮して、着ない衣服はアプリやお店でリサイクルをしたり、傷んだものは分別してゴミに出したりしましょう。
衣替えのポイント④ 収納の際は「乾燥」と「防虫」が大事
収納前に念入りに汚れを落としたり、しっかり乾燥させても、長期間保管するうちに、カビが発生したり、虫に食われてしまったりすることもあります。収納の際には、防虫剤と乾燥剤を一緒に入れておくとよいでしょう。異なる種類の防虫剤を併用すると、化学反応の起こる可能性があり、大切な衣服が傷んでしまいますので、避けてください。