【線状降水帯が熊本県で発生中】今日日中は鳥取・島根も発生の可能性!関東~九州で大雨災害のリスク高まる

今日10日(水)明け方は秋雨前線の停滞に伴い長崎県と熊本県で相次いで、線状降水帯が発生したと発表がありました。このあと、今日日中は鳥取県と島根県でも線状降水帯が発生すると予測されていて、関東から九州の広い範囲で大雨となる見込みです。
雨の予想と直前にできる対策を気象予報士が解説します。

けさは長崎県と熊本県で『線状降水帯』発生!このあとは山陰も予想される

今日10日(水)明け方に長崎県と熊本県に相次いで顕著な大雨に関する情報が発表されました。線状降水帯が発生し、大雨災害のリスクが急激に高まっています。また、今日昼前から夕方にかけては、鳥取県と島根県でも線状降水帯が予測され、事前の対策が不可欠です。
線状降水帯
線状降水帯とは、気象庁によると「次々と発生する発達した雨雲(積乱雲)が列をなした、組織化した積乱雲群によって、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞することで作り出される、線状に伸びる長さ50~300km程度、幅20~50km程度の強い降水をともなう雨域」と定義されています。

各地で予想される雨の量は?北海道や関東~九州の広い範囲で大雨に


前線が停滞するため、局地的に1時間50ミリ以上に非常に激しい雨が降り、全国的に大雨が予想されています。
予想される雨の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
【10日6時から11日6時まで】
▼北海道  60ミリ
▼関東甲信 100ミリ
▼北陸   100ミリ
▼中国地方 150ミリ
▼九州北部 180ミリ
【11日6時から12日6時まで】
▼関東甲信 80ミリ
▼北陸   60ミリ
今日日中は鳥取県と島根県で線状降水帯が発生し、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
すでに大雨となっている地域では、土砂災害の危険度が急激に高まっている場所や増水している河川があります。大雨災害に引き続き厳重な警戒が必要です。

直前にできる対策とは?

垂直避難
大雨が予想されている地域で、避難所が開設されている場合は『水平避難』を検討してください。すでに川の増水や付近が冠水している場合は、水平避難による移動は危険を伴います。崖や川のなるべく離れた2階以上に『垂直避難』をするようにしてください。