【気象予報士が解説】北陸は明日明け方にかけて激しい雨 土砂災害に厳重警戒

石川県では9日(土)22時からの降り始めからの雨量が300ミリを超え、8月としては記録的な雨量となっている所があります。
今後の雨の予想や、リアルタイムの災害の危険度を把握できる気象庁キキクルの見方について気象予報士が解説します。

石川県では土砂災害に厳重警戒!この後はどこでどれぐらい降る?

今日12日(火)12時現在、前線が日本海側に停滞していて、西日本から東日本の日本海側を中心に発達した雨雲が掛かっています。
石川県能登地方では土砂災害の危険度が高まっています。
石川県では9日(土)22時からの降り始めからの雨量が300ミリを超え、8月としては記録的な雨量となっている所があります。
北陸地方では、明日13日(水)明け方にかけて激しい雨が降り、土砂災害など大雨災害のリスクが高まるでしょう。
土砂災害に厳重警戒し、低い土地の浸水、川の増水に注意や警戒してください。
九州は大雨のピークは過ぎたものの、これまでの記録的な大雨の影響で、土砂災害に危険が高まっている所があります。
今日12日(火)昼過ぎにかけては激しい雨の降る所があり、少しの雨でも土砂災害に厳重な警戒が必要です。

12日6時から13日6時までに予想される24時間雨量
東北地方    80ミリ
関東甲信地方  80ミリ
北陸地方   100ミリ
東海地方   100ミリ
中国地方    80ミリ
九州北部地方  80ミリ

気象庁キキクルで大雨災害の状況を確認

土砂キキクル(8月12日)

気象庁のキキクル(危険度分布)は、大雨警報や洪水警報が発表されるような、重大な災害が発生するおそれのある状況で、自らの地域の危険度の高まりを把握するための情報です。
気象庁のキキクルでは、午前12時時点で、石川県能登地方では土砂災害の危険度が【警戒レベル4相当】の危険となっている地域があります。警戒レベル4では、山の斜面の側などの危険な場所から全員避難するようにしましょう。
すでに災害が発生し、屋外への避難が困難な場合は、川や崖から離れた2階以上の部屋など、少しでも安全な場所へ移動し、命を守る行動をとるようにしてください。
避難タイミングや避難する際の注意ポイントは、こちらのコラムでくわしく解説しています。

警戒レベル

【引用・参照】
気象庁 「キキクル」
https://www.jma.go.jp/bosai/risk/