今週末の8月16日(土)・17日(日)は日本4大野外フェスの「サマー・ソニック」が東西で開催されます!近年は猛烈な暑さで熱中症リスクが高くなっていて、過去には台風の影響で当日に出演キャンセルとなったり、急変で一時中断となったこともあります。
過去の天気をもとにサマソニの傾向を知り、2025年のフェス当日の天気や気温について確認していきましょう!
サマー・ソニックとは
サマー・ソニック(以下、サマソニ)は2000年から開催され、2000年は山梨と大阪、2001年以降は千葉と大阪の2か所で同時開催されている一大音楽イベントで、日本4大野外フェスの1つです。
基本的には2日間の開催ですが、過去には10周年と20周年のタイミングで3日間の開催となったこともあります。サマソニは海外から日本のアーティストまで、幅広いジャンルの音楽が楽しめるフェスということで人気があります。
サマソニの前夜には東京会場でオールナイトのフェス、ソニック・マニア(以下、ソニマニ)が開催されることもあり、今年2025年もソニマニが開催されます。
東京&大阪会場はどんな場所?特徴やアクセス方法とは
・東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセは、千葉県千葉市にあり、ZOZOマリンスタジアムはプロ野球の千葉ロッテマリーンズの本拠地、幕張メッセは音楽以外にも展示会など多種多様なイベントが行われるスポットです。
最寄り駅のJR海浜幕張駅は、JR東京駅から電車で約30分、そこから歩いて、幕張メッセの会場は7分ほど、ZOZOマリンスタジアムも15分程度と、都市部からのアクセスが良い“都市型フェス”です。
・大阪会場:万博記念公園
万博記念公園は、大阪府吹田市にあり、1970年に開催された日本万国博覧会の跡地です。公園内にある、岡本太郎氏によって作られた太陽の塔がシンボルとして有名です。
最寄り駅の大阪モノレール・万博記念公園駅は、阪急・大阪梅田駅から電車を乗り継いで約40分で、駅の目の前に会場があります。
サマソニの天気の特徴
・東京会場:ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ付近
まずは2001年以降の開催期間の天気を、南東方向に約8km離れた千葉県・千葉のアメダスで見ていきましょう。傾向はおおむね同じと考えられますが、千葉のアメダスで降っていなくても海浜幕張で雨が降っているなど、局地的な違いはあるかもしれません。
<平年8月中旬の天気とは>
8月中旬は夏の最盛期で、太平洋高気圧の張り出しが強ければ日差しが照り付けます。そういう日は気温の上がる午後に大気の状態が不安定となり、急な雨や雷雨となることがあります。また、8月は年間を通してみても、台風の発生・上陸の多い月で、太平洋高気圧の張り出しが強ければ本州付近への影響は少ないものの、高気圧の勢力が弱まると接近や上陸の可能性があります。
千葉県・千葉の平年(1991-2020年)の8月中旬の降水量は37.1mmとなっています。
平年8月中旬の千葉の気温は、日最高気温が31.2℃、日最低気温は24.4℃ですが、2013年8月11日には38.4℃まで上がるなど、過去には体温超え危険な暑さとなったこともあります。
<過去の開催期間の天気・気温の傾向>
過去の開催期間中、千葉のアメダスで最も気温が高かったのは、2013年2日目の38.4℃です。この年は1日目も気温が高く37.4℃と危険な暑さで、2007年1日目と並んで2位タイです。アメダスの観測で35℃を超えたのはこの3回と2023年両日、2024年初日の計6回だけで、過去の開催日の最高気温を平均すると31.6℃です。ただ、幕張メッセとZOZOマリンスタジアムの移動ルートや、ZOZOマリンスタジアム周辺はコンクリートの照り返しがきつく、局地的にさらに気温が上がっている可能性があります。ZOZOマリンスタジアムのグラウンドは2024年からルールが見直され、スポーツドリンクなどの持ち込みができるようになりました。
この時期は太平洋高気圧の張り出しが強まっているため、雨は降らないか、降っても小雨程度のことが多く、一日の降水量の合計が0.5mmを超えたのは全日程中の約35%です。その中でも20mmを超えたのは、2006年の2日目、2009年の3日目、2016年の1日目の3回のみです。2009年は10周年の記念の回でしたが、日本の南海上には台風や熱帯低気圧があり、湿った空気が流れ込んだことで1日の降水量の合計は49.5mm、1時間で見ると最大45.0mmというゲリラ豪雨に見舞われました。また、昨年2024年は開催前日に台風が関東地方に接近し、一日で43.5mmの雨が降っています。
・大阪会場:万博記念公園付近
ここからは万博公園記念公園付近の天気を、南西方向に約8.5km離れた大阪府・豊中のアメダスで見ていきます。開催地が変わったのが昨年2024年からのため、平年(1991-2020年)のこの時期や昨年の天気から傾向をつかんでいきましょう。
<平年8月中旬の天気とは>
大阪でも8月中旬は夏の最盛期で、強い日差しが照り付け、午後は急変に注意が必要です。太平洋高気圧の縁を回る湿った空気の影響を受けると、くもりや雨となることもありますが、大阪府・豊中の平年(1991-2020年)の8月中旬の降水量は39.0mmですので、雨の多い時期ではありません。また、台風は高気圧の勢力次第で接近や上陸の可能性があります。
平年8月中旬の豊中の気温は、日最高気温が34.0℃、日最低気温は25.0℃ですので、一日を通して気温が高く、熱中症に警戒が必要です。2013年8月12日には39.8℃と40℃に迫る危険な暑さとなったこともあります。
<昨年2024年の開催期間中の天気とは>
昨年2024年は開催前日の8月16日に台風7号が関東に接近した後、開催期間中は西から高気圧が張り出しました。
8月17日は晴れたりくもったりで、最高気温は35.3℃と猛暑となり、18日は37.0℃と体温超えの危険な暑さとなりました。2023年までの舞洲スポーツアイランドは海沿いで幾分気温が抑えられましたが、内陸へ移ったため、気温はワントーン上がった印象です。
2025年のサマソニとソニマニの天気はどうなる?
<東京会場周辺>
ソニマニの開催される8月15日(金)は、晴れたりくもったりでしょう。夜も気温が下がらず、ムシムシ感じられそうです。熱中症にご注意ください。
16日(土)は、晴れて強い日差しが照り付け、日中は33℃ぐらいまで気温が上がり、コンクリートの照り返しにより、さらに気温の上がる場所もあるでしょう。午後は、大気の状態が不安定となり、幕張周辺でも急な雨や雷雨の可能性がありますので、空模様の変化に注意してください。木の下で雨宿りをすることは危険です。落雷の危険がある場合は、安全な建物に避難をするか、木や電柱などが近くにある場合は4m以上離れた所で、①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし、②両手で両耳をふさぎ、③足を閉じてつま先立ちをする、「雷しゃがみ」をしてください。
17日(日)も、晴れて33℃ぐらいまで気温が上がり、急変に注意が必要です。
<大阪会場周辺>
16日(土)は、晴れて強い日差しが降り注ぎ、気温がグングン上昇するでしょう。日中は35℃前後まで気温が上がり、朝晩も気温が下がらないため、時間や場所を問わず熱中症のリスクが高まりそうです。
17日(日)も、晴れて35度近くまで気温が上がりそうです。
意識的に水分補給をしたり木陰で休憩をとるなど、最大限の熱中症対策を万全にしましょう。
野外音楽フェスの対策はこちらをチェックしましょう!
・雨対策はこちら⇒https://sorakura.jp/festival_caution01/
・熱中症対策はこちら⇒https://sorakura.jp/festival_caution02/
<参考>
・サマー・ソニック公式サイト
https://www.summersonic.com/
・気象庁 過去の気象データ検索
https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php