【大雨特別警報発表】九州北部は線状降水帯による大雨で災害に最大級の警戒を!三連休明けにかけて東北~九州で大雨の可能性

熊本県で大雨特別警報が発表!

西日本日本海側から東北地方に停滞する前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、九州北部を中心に活発な雨雲が掛かっています。
三連休中日の昨日10日(日)午後は、福岡県や山口県、大分県、熊本県で、山の日の今日11日(月・祝)は、熊本県や長崎県で、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして顕著な大雨に関する気象情報が発表されました。
また、今日11日(月・祝)午前0時20分には熊本県玉名市、長洲町に大雨特別警報が発表され、その後も地域が増え、午前8時20分時点で大雨特別警報の発表されている地域は以下の通りです。
・熊本県八代市、上天草市(浸水害・土砂災害)
・熊本県玉名市、宇城市、長洲町、氷川町(浸水害)

警戒レベル

これまでに経験したことのないような大雨となっていて、すでに何らかの災害が発生している可能性があります。
5段階の警戒レベルではレベル5に相当し、命の危険が迫っているため直ちに身の安全を確保しなければならない状況ですので、最大級の警戒をしてください。

今後予想される雨の降る量は?

九州北部地方では、猛烈な雨が断続的に降っていて、熊本県では今日11日(月・祝)午前4時までの24時間に降った雨の量が300ミリを超えるなど記録的な大雨となっています。
今後、三連休明けの明日12日(火)頃にかけて前線は本州付近に停滞するでしょう。前線上を低気圧が次々と通過し、前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の非常に不安定な状態が続きそうです。
予想される雨の降る量はいずれも多い所で以下の通りです。
▼11日(月・祝)6時から12日(火)6時まで
東北地方     80ミリ
関東甲信地方  150ミリ
北陸地方    120ミリ
東海地方    200ミリ
近畿地方    180ミリ
中国地方    100ミリ
四国地方    200ミリ
九州北部地方  250ミリ
九州南部    120ミリ
▼12日(火)6時から13日(水)6時まで
東北地方     80ミリ
関東甲信地方  100ミリ
北陸地方    100ミリ
東海地方    100ミリ
四国地方     60ミリ
九州北部地方   80ミリ
沖縄地方     80ミリ

九州北部地方・九州南部では、今日昼頃にかけては「線状降水帯」が発生し、さらに雨量が多くなるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、川の増水など大雨災害のリスクが急激に高まる可能性があります。
低い土地の浸水、川の増水や氾濫に最大級の警戒をし、土砂災害に厳重に警戒してください。

「命を守る行動」をとって!

垂直避難

夜が明け、明るくなり被害の状況が分かってくる頃となっています。避難所が開設されている場所もありますが、道路が冠水している場合、無理に避難することも足元の状況が分かりにくく、かなり危険です。大雨の災害が差し迫っている状況となっていますので、家の2階以上の崖や川から一番離れた部屋で過ごす「垂直避難」も検討しましょう。また、川の上流で降った雨がこの先下流に流れ込み、水位が上昇する可能性もありますので、川や崖など危険な場所には近づかないようにしてください。
連休中の交通網にも大きな影響が出ていますので、今後も最新の気象情報や交通情報を確認するようにしましょう。