三連休明けにかけて九州~北陸を中心に警報級の大雨のおそれ!屋外レジャーは急変や大雨に警戒が必要

今日8日(金)は午前1時7分には鹿児島県薩摩地方で、午前4時47分には鹿児島県薩摩地方と大隅地方で、線状降水帯による非常に激しい雨が同じ場所で降り続いているとして顕著な大雨に関する気象情報が発表されました。また、午前5時には鹿児島県薩摩地方に大雨特別警報が発表され、午前11時時点で継続しています。
この先の大雨の見通しについて、気象予報士が解説します。

三連休にかけて予想される雨の降る量は?

今日8日(金)は前線が本州の南岸や九州北部地方を通っていて、この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいます。九州南部では雷を伴った猛烈な雨が降り、今日8日(金)明け方までの24時間に降った雨の量が500ミリを超え、8月の平年1か月の降水量の2倍近くになっています。
今後は三連休初日の9日(土)以降、前線が次第に北上し、前線上を度々低気圧が通過する予想となっています。9日(土)は九州や中国・四国を中心に、10日(日)から連休明けの12日(火)は東・西日本中心に活発な雨雲が掛かり、警報級の大雨のおそれがあります。
この先予想される雨の降る量はいずれも多い所で以下の通りです。
▼8日(金)6時から9日(土)6時まで
北海道地方      80ミリ
東北地方       80ミリ
関東甲信地方     80ミリ
北陸地方       80ミリ
九州北部地方    120ミリ
九州南部      200ミリ
▼9日(土)6時から10日(日)6時まで
九州北部地方    150ミリ
九州南部      150ミリ
▼10日(日)6時から11日(月・祝)6時まで
九州北部地方    150ミリ

これまでの記録的な大雨により、地盤が緩んでいる所や増水している川があり、土砂災害や洪水災害の危険度が高まりやすい状況となっています。また、線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあり、今後も大雨警報や洪水警報の発表される地域が拡大するかもしれません。
土砂災害に最大級の警戒し、低い土地の浸水、川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。

三連休は大雨に要注意!屋外のレジャーで注意すべきポイントは

明日9日(土)から始まる三連休は全国的に雨が降り、お出かけにはあいにくの天気となりそうです。屋外の予定は無理をせずに柔軟に変更することが何よりも大切です。
お出かけをする方は、最新の情報を必ず確認して、大雨や急変に備えてください。

川遊びこんな時はすぐ避難

川のレジャーの場合、下記のような状況のときは中断するようにしましょう。
① 上流方面の空に真っ黒な雲が見えたとき
② 急に落ち葉や流木、ゴミが流れてきたとき
③ 雨が降り始めたとき
④ 稲光を見たり雷鳴を聞いた時

川の通常時の水位と現在の水位を把握しておくことも重要です。国土交通省などのサイトで川の防災情報が確認できますので、水位が通常よりも高い場合は川に入らないようにするなど対策をとりましょう。また、雨が降ってきたら、中州にとどまることはせずに退避してください。橋の下では雨宿りはしないで、屋内や自動車に避難しましょう。
川のレジャーの注意ポイントはこちらのコラムで詳しく説明しています。

天気急変のサイン

川に限らず、山や海、野外イベントなどでも大気の状態が非常に不安定となるため注意が必要です。急変の前には、①真っ黒い雲が近づいてきた、②雷の音が聞こえてきた、③急に冷たい風が吹いてきた、といった3つのサインがあります。このような変化を感じたら、可能であれば頑丈な建物に避難してください。まわりに避難できる建物がなかったり、人が多くて身動きが取れづらかったりすることもありますが、可能な限り高い場所や頑丈な建物の2階以上に避難し、高い木の近くは危険ですので木の下で雨宿りをすることは絶対にしないでください。

雷しゃがみ

緊急時は、①頭を下げてしゃがんで姿勢を低くし、②両手で両耳をふさぎ、③足を閉じてつま先立ちをする、「雷しゃがみ」をしましょう。雷が止んだ後は20分以上経ってから安全な場所へ移動してください。