朝から強烈な日差しが照り付け、東京都心では気温がグングンと上昇しています。
東京都心では最高気温が午前中に30度を超え、真夏日の観測は今月11回目となり、観測史上最多となっています。
この先の暑さの見通しやお出かけの熱中症対策アイテムについて、気象予報士が解説します!
6月としては異例の暑さに!
関東から九州では、13時までにすでに35度以上の猛暑日を観測している地点があります。
今日28日(土)13時までに観測された各地の最高気温は以下の通りです。
▼奈良県 上北山 35.7度
▼山口県 広瀬 35.3度
▼宮崎県 神門 35.2度 (6月としては観測史上1位)
▼山梨県 勝沼 34.9度
▼徳島県 木頭 34.7度
また、13時30分までの最高気温は東京都心で33.6度となっていて、今日で6月としては11回目の観測となりました。これまでの最多記録は1894年と1979年の10回のため、46年ぶりに記録が更新されました。
関東は梅雨明け発表はまだでも『猛暑モード』に
昨日27日(金)は西日本で梅雨明けの発表があり、関東もすでに梅雨明けしたような青空が広がっていますが、この先の天気の見通しを見ていきましょう。
太平洋高気圧は西ほど勢力が強まりますが、関東付近には湿った空気の流れ込みやすい状況が続きそうです。2日(水)以降は雲の広がりやすい天気となり、午後ほどゲリラ豪雨のリスクが高まるでしょう。向こう1週間は、日中の最高気温も連日30度以上の真夏日が続きそうです。
昨日27日(金)は気象庁から「長期間の高温に関する情報」が発表され、7月は少なくとも気温の高い状態が続く見通しになります。農作物の管理や熱中症対策などの健康管理に十分ご注意ください。
お出かけ前に見直したい!熱中症対策3選
この土日は、晴れているためお出かけという方も多いのではないでしょうか?例年よりも早い夏の本格的な暑さが到来しているため、いま一度お出かけ前に熱中症対策グッズを見直しましょう。
① 水分・塩分補給
喉が渇いていると感じる場合はすでに熱中症の初期症状がみられる状態です。一気に水分を補給しても、すぐには体に吸収されないため、こまめに水分をとる必要があります。
ペットボトルや水筒で冷たい飲み物を持ち歩き、喉の渇きを感じる前に水分を飲みましょう。飲み物も緑茶やコーヒーはカフェインが含まれ、脱水症状を引き起こすため、麦茶やスポーツドリンクがおすすめです。また、汗を多くかく場合は塩飴で塩分も補給しましょう。
② 直射日光を避ける
気象庁で観測している気温は日陰で観測しているため、日なたやアスファルト近くでは体感がかなり違うケースがあります。日傘や帽子を使ったり、木陰を選んで歩いたり、なるべく直射日光を避けるようにしましょう。
おうちの中でもカーテンやすだれ、よしずなどを使うと、室内の気温の上昇を抑える働きがあります。冷房を効率的に使用できますので、節電対策としてもおすすめです。
③ 体を冷やす
熱中症対策として保冷剤を使うことも有効です。わきの下や首、太ももの付け根には太い血管が通っているため、体をすぐに冷やすことができ、手に持つ状態でもOKです。また、ネッククーラーや保冷タオル、保冷バッグなども利用を検討しましょう!
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