【都心6月の真夏日10回目に】この先も暑さ続く?見通しと対策を気象予報士が解説

今日27日(金)午前9時40分頃、東京都心では気温が30度を超え、6月としては10回目の真夏日を観測しました。これまでの6月の真夏日が観測された回数の記録は1894年と1979年の10回で今日はこの記録に並んだことになります。
この先も真夏の暑さが続くのでしょうか?気象予報士が気温の傾向と対策を解説します。

この先の気温は?熱中症リスク高い


この先も6月中は梅雨が明けたような天気や暑さが続き、連日の真夏日となりそうです。この先も、真夏日の観測回数は増えていくでしょう。
7月に入ると雨マークがありますが、梅雨前線による雨ではなく、夏のゲリラ豪雨のような雨となる見込みです。昨日26日(木)に発表された最新の1か月予報によると関東地方の気温は平年に比べて高い確率が70%以上となっています。夏本番の暑さが続きますから、熱中症や夏バテなど、体調の管理に注意が必要です。

真夏日と猛暑日って?夜間は熱帯夜になる日も

夏日と真夏日、猛暑日の定義
ここで暑さに関するキーワードを確認してみましょう。
真夏日とは30度以上の日のことで、猛暑日はさらに高く35度以上となる場合に使われます。また、熱帯夜は夕方から翌日の朝までの最低気温が25度を下回らない夜を指します。
真夏日や猛暑日の予想が出る場合は、暑さに注意が必要です。

まだ6月でも熱中症は厳重警戒を

熱中症による救急搬送状況(令和6年)
早ければ西日本で今週末に、関東も7月上旬に梅雨明けの発表があるかもしれません。記録的な早さで夏が到来する可能性があり、熱中症に警戒が必要です。
特に梅雨明けのタイミングは熱中症による救急搬送が年間でも最多となりやすい一つのタイミングです。熱中症対策の意識を一段と高めてください。
(熱中症対策①)こまめに水分・塩分を補給する
30分に1度など時間を決めて、こまめな水分補給を心掛けてください。汗を多くかく場合は塩分も一緒にとれるスポーツドリンクでの水分補給がおすすめです。
(熱中症対策②)体を冷やす
午後2時頃をピークに気温が高くなりますが、昼間の時間帯は暑さが続き、外出は危険を伴う場合があります。外出を予定されている方は、日傘や帽子を使って、日差しを遮るようにしてください。室内で過ごす場合は室温が28度以下になるよう調整しましょう。
また、熱中症の初期症状が見られる場合は、首やわきの下、太ももの付け根に太い血管がありますので、保冷剤などで冷やすと良いでしょう。保冷剤がすぐに用意できない場合は15度前後の冷水に手を入れ、手のひらを一気に冷やすのも効果的と言われています。
(熱中症対策③)生活リズムを整える
寝不足の場合は熱中症リスクが高まると言われています。毎日同じ時間帯に就寝・起床を心掛け、寝苦しい場合は冷房を適切に利用しましょう。また、夏バテで食欲が落ちやすい頃ではありますが、朝食をしっかりと食べ、バランスのとれた食事を意識してください。夏バテ解消メニューはこちらからご確認ください!適度に運動をすることで暑さに体を慣らすこともできます。

<参考・画像引用>
・総務省「令和6年(5月~9月)の熱中症による救急搬送状況」
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/items/r6/heatstroke_nenpou_r6.pdf