昨日25日(水)は関東から九州の広い範囲で激しい雨や非常に激しい雨が観測されました。今日26日(木)も大気の状態が非常に不安定となり、北海道から近畿の広い範囲で短時間に強まる雨に警戒・注意が必要です。
各地で予想される雨の量は?
日本海を進む低気圧からのびる前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込むため、局地的に雷を伴い激しい雨の降る可能性があります。明日朝にかけて予想される雨の降る量は、いずれも多い所で以下の通りです。
▼東北地方 100ミリ
▼関東甲信地方 80ミリ
▼北陸地方 70ミリ
▼東海地方 80ミリ
▼近畿地方 100ミリ
▼中国地方 80ミリ
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水・氾濫に警戒や注意をしてください。また、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。発達した雷雲の接近するサインに気づいたら、建物の中に移動してください。
激しい雨ってどんな雨?
1時間の雨量が30mm以上50mm未満の場合は「激しい雨」という表現が使われます。バケツをひっくり返したようなイメージで、道路は川のようになってしまいます。車を運転している際は、高速走行時に路面と車輪の間に水膜が生じブレーキが効かなくなるハイドロプレーニング現象が発生するおそれがあります。
移動の直前にそらくらの雨雲レーダーを確認しましょう。
雷雲の接近する3つのサイン!低い土地の冠水に警戒を
天気が急変する前には、①真っ黒い雲が近づいてきた、②雷の音が聞こえてきた、③急に冷たい風が吹いてきた、という3つのサインがあります。どれか1つでも当てはまれば積乱雲=雨雲の近づいてくる可能性があります。
また、雷の稲光が確認できる場合は、雷が光ってから音が聞こえるまでの時間によって、雷とのおよその距離を計算することができます。音の進む速さは1秒で約340mのため、“光ってから音が聞こえるまでの秒数×340(m/s)”という計算方法で、雷がどのくらい近くで鳴っているのかを把握することができます。
今日も大気の状態が非常に不安定なため、雷雲が接近すると昨日ようにアンダーパスが一気に冠水するような大雨となるおそれがあります。また、地下街などに雨水が流れ込む可能性があります。目的地や移動ルート上に危険な箇所がないか確認してから移動をするようにしてください。