【和名+世界5か国語】4月は何て言う?名前の由来や天気の特徴を気象予報士が解説

明日から月がかわって4月に突入します。
日本では新年度に突入して春爛漫となる一方、寒の戻りや春の嵐となることもあり、変化の大きな時期です。世界各国の天気はどうなのでしょうか。
世界5か国語の4月の名前の由来とともに、それぞれの特徴的な天気についても気象予報士が解説します。

和名では「卯月」

旧暦では和風月名という月の和名があり、4月は卯月(読み方:うづき)といいます。名前の由来は諸説ありますが、卯の花が咲く月であることが語源だといわれています。

日本の4月の天気

日本列島は縦方向に長いため、4月の天気の特徴も地域によって大きく異なります。
北国でかつ日本海側の札幌は、晴れる日が増えて融雪災害に注意が必要です。平年の月平均気温は7.3℃で、下旬になるにつれて気温は上昇して昼間は20℃を超えることもあり、下旬頃からは桜が開花しお花見を楽しめます。
太平洋側の東京は、天気は周期変化となります。平年の月平均気温は14.3℃で、一日の寒暖差が大きく、昼間は20℃を超えて夏日となることもあります。新年度の始まる頃には桜は見納めとなっていることがほとんどです。
日本海側に位置する福岡は、天気が周期変化となり、平年の月降水量は118.2mmと雨も増えていく時期です。また、黄砂が飛来することもあり、注意が必要です。平年の月平均気温は15.4℃で、最高気温は25℃を超えることもしばしばあり、一日の中の寒暖差が大きくなります。桜は4月に入ると見頃を過ぎていることがほとんどです。

韓国語では「사월」

韓国語の4月は「사월(サウォル)」です。「사(サ)」は数字の4で、「월(ウォル)」が月を表します。

韓国の4月の天気

韓国(ソウル)の4月の天気は、晴れたり曇ったりで、下旬になるにつれて雨の降ることが増え、降水量は3月の倍ぐらいになります。黄砂が飛来することもあるため、引き続き注意が必要です。平年の月平均気温は12.6℃で、最高気温は25℃を超えることもあり、気温の変化や一日の中の寒暖差がかなり大きい時期です。

中国語では「四月」

中国語では「四月」で、日本の漢字と同じですが、馴染みがないと読み方が難しいかもしれません。北京語では「sìyuè(スー ユエ)」、広東語では「sei3yut6(セイ ユッ)」です。

中国の4月の天気

中国(北京)の4月の天気は、降水量はまだ少ない時期で、晴れる日が多くなります。ただ、黄砂のピーク時期で、視界が著しく悪化することがあります。平年の月平均気温は15.1℃で、最高気温は20℃を超え、30℃前後となることもあります。昼間は半袖の陽気でも、一日の中の寒暖差がかなり大きく、服装選びが大切です。

タイ語では「เมษายน」

タイ語の4月は一般的には「เมษายน(メーサーヨン)」といい、省略して書く場合は「เม.ย.」となります。インド占星術の白羊宮(おひつじ座)が語源となっていて、また30日までの月は最後が「ยน(ヨン)」です。

タイの4月の天気

タイ(バンコク)の4月の天気は、まだ雨季ではないものの曇り空の日が多く、月の降水量は92.7mmと3月の倍近くになります。暑季(3月〜5月)で、平年の月平均気温は30.8℃です。最高気温は概ね体温超えとなり、40℃を超えることもあります。湿度は低くカラッとした暑さではありますが、最低気温も30℃ぐらいで、一日を通して暑い時期です。

英語では「April」

英語では4月は「April(エイプリル)」といい、省略して書く場合は「Apr.」となります。名前の由来は「Aphrodite(アフロディテ)」というギリシャ神話の愛と美の女神です。あるいは、ラテン語で開くを意味する「aperire」から来ているという説もあります

アメリカの4月の天気

英語はイギリスとアメリカがメジャーですが、ここではアメリカ(ニューヨーク)をピックアップして4月の天気をみていきましょう。
アメリカ(ニューヨーク)は、晴れたり曇ったりですが、一年を通して一定の降水量があるため、4月も月降水量は97.4mmとなっています。平年の月平均気温は11.8℃と気温が上昇していく時期で、最高気温は10℃を下回ることもあれば30℃ぐらいまで上がることもあり、気温のアップダウンがかなり大きくなります。

フランス語では「Avril」

フランス語の4月は「Avril(アヴリル)」です。由来は英語と同じです。

フランスの4月の天気

フランス(パリ)の4月の天気は、晴れたり曇ったりで、月降水量は約41mmで雨がぱらつくことがあります。平年の月平均気温は11.2℃と、下旬になるにつれて気温は徐々に上がり、最高気温が20℃を超えることもあります。一日の中の寒暖差が大きな時期です。

世界5か国語の月の名前の由来や天気の特徴については、こちらのページで紹介していきます。

<参考・引用>
・気象庁 「過去の気象データ検索」
https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/index.php
・気象庁 「世界の天候」
https://www.data.jma.go.jp/cpd/monitor/index.html